JRAジャパンC(G1)ヨシオ「冷やかし出走」疑惑に西山茂行オーナー反論! 「何言っているんだ」最強馬決定戦の“珍客”に隠された陣営の思い
ヨシオの元馬主となる仲山誉志夫さんと親しい友人だったという西山オーナー。しかし、2018年の暮れに仲山さんは不慮の事故で他界……ヨシオは仲山さんの父が引き取り、後に友人の現オーナーの岩見裕輔氏へ売却されたという。
西山オーナーは『日刊スポーツ』で連載しているコラムや、自身のブログを通じて「個人馬主にとって、ジャパンCのパドックに立つことは夢」と、その重要性を語るとともに「ヨシオは仲山誉志夫さんの夢を背負って出走している」と発言。
一部の「出走手当目あて」という風潮に対して「何言ってるんだという思い」と異を唱えている。
「ヨシオはその名の通り、オーナーの仲山誉志夫(よしお)さんから命名された馬。関西在住の仲山さんですが、関東の西山オーナーとは、よく東京や中山に遠征するヨシオが懸け橋になったとか。競馬場帰りなどで食事に出かける昵懇の仲だったそうです。
今回、異例の出走となったヨシオですが『日刊スポーツ』のコラムによると、陣営はもしフルゲートになって、ヨシオのせいで出走できない馬が出れば自重するという覚悟があったそうです。
西山オーナーも『ヨシオが勝つと予想しているわけではありません』と語っている通り、現実的には厳しい状況のヨシオですが、レースに挑戦すること自体は陣営の自由。親しみを持って応援しているファンも少なくないと思いますよ」(競馬記者)
西山オーナーが「これが競馬の楽しさ」と語った通り、馬券というギャンブルの側面がありながら、競走というスポーツの側面を持ち合わせているのが競馬の魅力だ。
ならばスポーツが必ずしも勝利至上主義ではなく、それぞれのファンが自分の応援したいチームや選手を自由に応援しているように、ヨシオもまた自由に応援されるべき存在であるはずだろう。