JRA中内田厩舎が重賞で買えるのは4歳夏まで!? 中日新聞杯(G3)ヴェロックスに絶望的な傾向
以上のように4歳の8月以降、そして当然のことながら5歳以上でもすべて敗退している。しかも牡馬に限定すれば4歳3月が最後の重賞勝利で、それ以降は未勝利と散々な成績だ。今年だけ見てその成績なら偶然かもしれないが、開業して9年間その傾向が続くのは、やはり厩舎の戦略や方向性が2~3歳で勝負にシフトしているからといえるのではないだろうか。
実際に重賞で勝利数がもっとも多いのは2歳で、2つのG1勝利も2歳牝馬限定戦の阪神ジュベナイルフィリーズと朝日杯フューチュリティステークス。古馬のG1レースは通算10戦して未勝利。3歳のG1レースは通算21戦して未勝利。対して2歳のG1レースは6戦して2勝だ。2~3歳の早い時期から活躍するも4歳夏までに成長が止まり、その後重賞レースで勝てないというのが、ある意味中内田厩舎のパターンともいえる。
今週の中日新聞杯に出走するヴェロックスは現在4歳。今年2月の小倉大賞典(G3)以来のレースとなるが、中内田厩舎のパターンに当てはめると、勝ち負けは厳しいという判断になる。同馬がこのレースで過去の傾向を打ち破る勝利を見せてくれるか、それともパターン通りの凡走か。ここは真価が問われる一戦になりそうだ。