JRAノームコア香港C(G1)「美味し過ぎた5番人気」に横山典弘の「不可解騎乗」疑惑再燃!? 前走エリザベス女王杯「大逃げ」2番人気16着大敗に……
13日、香港のシャティン競馬場で行われた香港C(G1)は、日本のノームコア(牝5歳、美浦・萩原清厩舎)が優勝。2着に昨年の覇者ウインブライトが入線し、日本馬によるワン・ツーゴールとなった。
アーモンドアイ世代として、最強女王らとの戦いで磨かれた持ち前の末脚が、香港の地で光輝いた。
8頭立てで行われた芝2000mのレース。好スタートを決めたノームコアだが、無理せず後方から。世界的強豪のマジカルと馬体を併せるように、後方3番手からじっくりと脚を溜めた。
4コーナーで馬群が一塊になると、最後の直線では外へ持ち出されたノームコアが鋭い末脚を発揮。先に抜け出したウインブライトを3/4馬身差し切ったところがゴールだった。
見事な快勝劇に鞍上のZ.パートン騎手も「とてもいいレースができた」と自画自賛。「道中はウインブライトの後ろのいい位置につけることができたし、最後の直線は奮起してくれていい伸びを見せて勝つことができた」とノームコアの勝負強さを称えた。
ノームコアにとっては昨年のヴィクトリアマイル(G1)に次ぐ、2度目のG1制覇。同期のアーモンドアイやラッキーライラックらの陰に隠れてはいるものの、その末脚が世代でも……いや、世界でもトップクラスであることを証明した一戦だった。
その一方、今回の快勝劇を受け、改めてファンの注目を集めたのが、前走のエリザベス女王杯(G1)における横山典弘騎手の“不可解”な騎乗のようだ。
「持ち前の鋭い末脚で香港Cを勝ったノームコアですが、実は前走のエリザベス女王杯では大逃げをして、16着に大敗しています。今回、これだけの実力馬が8頭中5番人気になったのも、前走の負けっぷりが少なからず影響していたのではないでしょうか。
ノームコアが逃げたのは3年前のデビュー戦以来のことで、応援していたファンの多くも不可解といった様子でしたが、レース後、騎乗した横山典弘騎手からは『ハナに行く競馬も武器としてイメージを持っていた』『思い描いていたレースはできた』というコメントが……。
メディアからは『天才』と称され、時折奇抜な騎乗を見せてはファンをアッと言わせる横山典騎手だけに、我々には理解できない理由があったのかもしれません」(競馬記者)
この結果には、ネット上の掲示板やSNSでも「本当なら2番人気くらいだと思ってた」「5番人気、美味過ぎ!」「三連単15200円。意外について嬉しい」など、前走の大敗を受けて5番人気に甘んじたノームコアが勝ったことで、美味しい思いをしたファンも少なくなかったようだ。
2番人気ながら16着に沈んだエリザベス女王杯後、横山典騎手は「休み明けの分もあったかな」と敗戦の原因を求めている。今回の勝利は、休み明けを一叩きされた効果もあったのかもしれない。