JRA有馬記念(G1)“立場逆転”で「池添ロス」が発生!? ラスト1枠がまさかの「鞍上未定」で、無念の降板ジョッキー、調教師転身のアノ人の可能性は……
27日、中山競馬場で有馬記念(G1)が開催される。1年を締めくくるグランプリは、フルゲート16頭に対して、23頭が登録を行った。
ファン投票の上位10頭に加えて、賞金順で6頭が選出されることになる。現在の出走予定馬は以下の通りだ。
●出走馬と鞍上(敬称略)
クロノジェネシス 北村友一 (ファン投票1位)
ラッキーライラック 福永祐一 (ファン投票2位)
フィエールマン C.ルメール (ファン投票4位)
キセキ 浜中俊 (ファン投票6位)
ワールドプレミア 武豊 (ファン投票9位)
ブラストワンピース 横山武史 (ファン投票10位)
ユーキャンスマイル 岩田康誠 (ファン投票17位)
カレンブーケドール 池添謙一 (ファン投票19位)
ラヴズオンリーユー M.デムーロ (ファン投票24位)
ミッキースワロー 戸崎圭太 (ファン投票25位)
サラキア 松山弘平
オーソリティ 川田将雅
ペルシアンナイト 大野拓弥
バビット 内田博幸
モズベッロ 未定
オセアグレイト 横山典弘
●除外対象(賞金順)
クレッシェンドラヴ、トーラスジェミニ、ディープボンド、アールスター、ラストドラフト、サンアップルトン、ブラックホール
回避馬が出ない限り、上記16頭によって暮れの大一番が行われることになる。3冠馬の出走は叶わなかったものの、G1馬8頭をはじめとした有力馬が顔を揃えた。楽しみな一戦となること間違いないだろう。
レースまであと12日となった今、気になるのが鞍上問題だ。
各馬の鞍上が決定している中で、モズベッロ(牡4歳、栗東・森田直行厩舎)だけが未定となっている。
今年の日経新春杯(G2)は初コンビとなった池添騎手の手綱で格上挑戦ながら優勝したモズベッロ。以降は同コンビで日経賞(G2)を2着に好走し、宝塚記念(G1)は12番人気ながら3着と風穴を開けた。
名コンビ結成で秋のG1戦線でも期待されたが、天皇賞・秋(G1)を外傷により回避。有馬記念で無事に復帰となりそうだが、肝心の池添騎手にはカレンブーケドールという先約がある危機的状況だ。
今年の池添騎手といえば、安田記念(G1)でグランアレグリアに騎乗してアーモンドアイを負かしたが、次走のスプリンターズS(G1)では無念の乗り替わり。さらに、ジャパンC(G1)はサートゥルナーリアとのコンビが予定されていたが、こちらは左前脚に腫れがあることからレースを回避となった。有馬記念も同馬のオファー待ちだったが、調整不足から回避が決定。ツイてない1年に思われたが、そこにカレンブーケドールの依頼が舞い込み、これまでの苦労も報われたように思われた。