JRA有馬記念(G1)“立場逆転”で「池添ロス」が発生!? ラスト1枠がまさかの「鞍上未定」で、無念の降板ジョッキー、調教師転身のアノ人の可能性は……
だが、モズベッロ陣営にしてみれば、主戦騎手が不在の危機へと発展してしまった。
「池添騎手以外で、モズベッロの近走で騎乗している騎手は横山武騎手、松山弘平騎手、M.デムーロ騎手とすでに有馬記念の騎乗馬が決まっています。そのため、有力候補と言われる騎手がいない状態です。
注目したいのは、カレンブーケドールを降板することになった津村明秀騎手と調教師試験に合格した蛯名正義騎手ですね。津村騎手は騎乗予定馬がいませんし、蛯名騎手はサンアップルトンに騎乗予定ですが、上位7頭の回避がない限り出走できない状況です。この2名のどちらかが暮れの大一番に参戦すれば、おもしろそうなのですが……」(競馬記者)
今年の森田厩舎、オーナーであるキャピタル・システムの所有馬に多く騎乗している騎手(有馬記念の騎乗予定なし)は以下の通りである。
●森田厩舎
菱田祐二 [3-8-0-17/28]
幸英明 [1-4-1-16/22]
熊沢重文 [2-0-0-8/10]
斎藤新 [1-0-1-8/10]
●キャピタル・システム
松若風馬 [2-1-0-7/10]
坂井瑠星 [0-1-0-7/8]
藤岡康太 [0-0-0-7/7]
吉田隼人 [0-0-1-5/6]
落馬負傷中の菱田騎手は対象外となり、障害レースを中心に騎乗している熊沢騎手は可能性が低いため、残された4名は騎乗する可能性が高いと言えそうだ。吉田隼人騎手は先日の阪神JF(G1)をソダシで勝ち、坂井瑠星騎手もカペラS(G3)をジャスティンで制するなど、勢いに乗っている。
一方、注目される津村騎手と蛯名騎手は圏外となっているが、過去5年で同厩舎、同オーナーの馬に騎乗した回数は以下の通り。
●森田厩舎
津村騎手 6回
蛯名騎手 6回
●キャピタル・システム
津村騎手 3回
蛯名騎手 4回
いずれも全く騎乗経験がないわけではないため、騎乗してもおかしくないといえるだろう。
果たして、有馬記念の最後の切符を手にするジョッキーは誰になるだろうか。