JRA「稀代の人気馬」レッツゴードンキ全弟が岩田康誠を背にデビュー目前! 姉激似の愛くるしさでファン人気沸騰寸前!?
19日(土)、阪神競馬・2歳新馬戦(芝1600m)にアスクドンキバック(牡2、栗東・梅田智之厩舎)が、岩田康誠騎手を背に出走を予定している。
父キングカメハメハ、母はマルトク、母父マーベラスサンデーという血統を持つアスクドンキバック。こう聞けば、思い当たるファンも多いだろう。同馬の全姉は、桜花賞馬レッツゴードンキだ。
アスクドンキバックのオーナーは「アスク」や「レッツゴー」冠名で知られ、レッツゴードンキも所有した廣崎利洋氏。廣崎オーナーが梅田厩舎に預託し、鞍上を岩田騎手が務める。この組み合わせは全姉とまったく同じだ。
レッツゴードンキと岩田康騎手は、3戦目のアルテミスS(G3/2着)からタッグを結成。それから同馬が出走する際はほぼ岩田康騎手が騎乗し、レッツゴードンキが走った36戦中30戦に騎乗している。
そして同馬を語る上で外せないのは、2015年の桜花賞(G1)だろう。重賞で惜敗を繰り返していたこともあり、5番人気に支持されていたレッツゴードンキ。だが岩田康騎手を背に好スタートを見せてハナに立つと、有力馬が牽制しあっていたこともあり、マイペースにラップを刻む。そのまま余力十分で最後の直線を迎えると、後続の追撃を抑えて優勝を果たした。
騎乗していた岩田騎手は、「牽制しすぎて馬とケンカするよりはと思って行きました」と語り、「惜しい競馬が続いていましたが、ここで力のあるところを見せられて嬉しいです」と称賛した。
見事に栄光を勝ち取ったレッツゴードンキだったが、“惜しい競馬”にピリオドを打つことはできず、次の勝利は2年後の京都牝馬S(G3)まで待たなければならなかった。その後も、スプリントからマイル、さらにダートにまで挑戦し、高松宮記念(G1)で2度の2着を記録するなどしたものの勝利は遠く、結果的に新馬戦、桜花賞、京都牝馬Sのキャリア3勝に終わった。
だが何度敗れるも諦めずに走り続けるレッツゴードンキの姿に感動を覚えたファンも多かったはずだ。引退式では今後、繁殖牝馬としてアイルランドに渡り、欧州の名馬ガリレオと交配することが発表された際に、場内から悲鳴にも似た声があがったという。
その全弟にあたるアスクドンキバックは、性別は違えども性格が姉に似たのか、「東スポ競馬」のTwitterは、レッツゴードンキがよく見せていた首をかしげる「おねだりポーズ」を披露したと伝えている。走りだけではなく、愛くるしい姿などでも人気を集めた姉同様、すでに見る人の心をくすぐるしぐさを持ち合わせているようだ。
人気馬だった姉を彷彿とさせるかわいらしいしぐさで、すでにファンを魅了しつつあるアスクドンキバック。今週末は、肝心要の“走り”でさらにファンの注目を浴びたいところだ。