JRA武豊は隠れた勝ち組「消えた68勝」はどこへ? “コロナの功名”に笑うのはC.ルメール、川田将雅ではなく……
デアリングタクトと共に史上初の無敗牝馬三冠を成し遂げるなど、騎手人生最高のシーズンを送っている松山弘平騎手。昨秋は25勝だったが、今年は33勝にアップ。勝率に至っては0.104から0.151と、約1.5倍増となっている。
すでに自己最多を大きく上回る124勝で、リーディング4位。デアリングタクトとのコンビで名を大きく売ったこともあって、外国人騎手不在で頭を悩ませた陣営が“旬の男”に目を奪われるのも必然か。
また、そんな松山騎手以上の恩恵を受けていそうなのが、福永祐一騎手だ。
コントレイルと共に史上3頭目の無敗牡馬三冠を成し遂げるなど、ついに競馬界の頂点に上り詰めた福永騎手。昨秋は20勝に留まったが、今年はここまでで37勝と大幅なアップ。勝率も0.131から0.209と爆上がりしており、外国人騎手がいない恩恵に大きく預かっていると言えるだろう。
現在リーディング3位で、130勝はキャリアハイの133勝にあと一歩。自己記録更新はほぼ確実で、福永騎手にとっては忘れられない一年になりそうだ。
番外編といっては失礼だが、リーディング5位の武豊騎手も実は隠れた“勝ち組”だ。
表面上の勝ち星こそ26勝から28勝の微増だが、武豊騎手は凱旋門賞に参戦した影響で2週間の隔離があった。そのため勝率は0.149から0.224と大きくアップ。隔離のビハインドを完全に跳ね返しているといえるだろう。