有馬記念(G1)女傑ブエナビスタの敗因は「27日開催」の法則!? 過去30年の傾向から浮上した「穴馬」とは……
1年の総決算である有馬記念(G1)。昨年はクリスマス前の12月22日に行われたが、今年は年の瀬間近の27日に開催される。
今回は過去30年間で、12月27日に開催された4回の有馬記念から馬券のヒントになる傾向を探る。勝ち馬に隠された幾つかの共通点とは……?
【12月27日に開催された有馬記念と優勝馬、1990年以降】
1992年 メジロパーマー(15番人気)
1998年 グラスワンダー(4番人気)
2009年 ドリームジャーニー(2番人気)
2015年 ゴールドアクター(8番人気)
2020年 ???
優勝した4頭の単勝人気は15番人気のメジロパーマーを筆頭に、人気薄の馬が勝利している。ちなみに1番人気が馬券に絡んだのは、2009年のブエナビスタ(2着)だけだった。この傾向通りなら、今年も波乱含みになる可能性も考えておきたい。
続いて、馬名に注目すると、ある傾向を発見した。優勝した4頭は全て濁音もしくは半濁音の文字を2つ持っていた(メ「ジ」ロ「パ」ーマー、「グ」ラスワン「ダ」ー、「ド」リーム「ジ」ャーニー、「ゴ」ール「ド」アクター)。
今年の出走16頭を確認すると、以下の7頭が濁音もしくは半濁音の文字を2つ持っている。
・バビット
・ブラストワンピース
・クレッシェンドラヴ
・ラヴズオンリーユー
・ワールドプレミア
・カレンブーケドール
・モズベッロ
この中でワールドプレミアとカレンブーケドールは上位人気の一角を占めることが予想されるが、他の5頭は伏兵的な存在だ。“27日開催の法則”が今年も発動するなら、上記7頭に注意を払いたい。しかし、もう少し頭数を絞り込みたいところ。
そこで、さらに深掘りすると、過去の優勝馬4頭の馬名には、「ー」(音引き)が含まれていることに気付いた。グラスワンダーは1つ、メジロパーマーとゴールドアクターは2つ、そしてドリームジャーニーは3つと、その数は違うが、この法則通りなら、馬名に音引きがないバビット、クレッシェンドラヴ、モズベッロの3頭は消去しても問題なさそうだ。
現時点で4頭が残っているが、もう“ひと絞り”したい。過去の優勝馬4頭の馬名を改めて見直すと、もう一つの共通点が浮かび上がった。
メジロパーマー、グラスワンダー、ドリームジャーニー、ゴールドアクター。そう、もうお気づきだろう。馬名の最後が4頭そろって音引きで終わっているのだ。残った4頭の中でこれを満たすのは、ラヴズオンリーユー、ただ1頭。2つの濁音、音引き持ち、そして最後の文字も音引きだ。
まさに「27日開催」の今年の有馬記念を勝つにふさわしいラヴズオンリーユー。法則通りの激走を見せてくれるだろうか。