JRA武豊期待の「超大物」シュリが登場!「有望株」団野大成&岩田望来は飛躍のきっかけ作れるか【京都金杯(G3)展望】
第59回京都金杯(G3)が1月5日に開催される。1980年と94年に阪神競馬場で開催されたことはあったが、今回は初めて中京競馬場が舞台となる。
今年1月には、サウンドキアラが牡馬を一蹴。その後は、春にかけてマイル路線を賑わせた。グランアレグリアが立ちはだかる国内マイル路線に新たなスターは誕生するだろうか。京都金杯を展望していこう。
納屋橋(3勝クラス)とリゲルS(L)を連勝中の上がり馬、シュリ(牡4歳、栗東・池江泰寿厩舎)が重賞に初挑戦する。年が明けて5歳を迎えるが、まだキャリア8戦と使い減りしていない点は魅力的だ。
8戦して「5-1-0-2」という戦績だが、実に3戦が今回と同じ舞台で「2-0-0-1」と結果を残している。課題は道悪になったときで、2度の着外は重と稍重の時だった。良馬場なら「5-1-0-0」と連対率100%を誇る。
鞍上は前走のリゲルSで初めてタッグを組んだ武豊騎手。前走後には「非常に乗りやすい馬です。枠が良かったですし、好位から手応え良く、直線は手応え通りにきっちり伸びてくれました」と乗り味の良さを評価しており、期待の程を感じさせる。
重賞初挑戦であっさり勝つようなことがあれば、武騎手は2021年のマイル路線をこの馬と歩むことになるかもしれない。
8月の関屋記念(G3)で重賞2勝目を飾ったサトノアーサー(牡6歳、栗東・池江泰寿厩舎)は、坂井瑠星とのコンビで前走・富士S(G2)9着からの巻き返しを図る。
その前走は1番人気に支持されたが、直線伸びを欠いた。キャリア22戦目で中京には初参戦。2走前の関屋記念で豪脚を披露して勝ったように左回りも「2-0-1-6」と苦にしないが、右回りの方が「3-5-3-1」と信頼度は上。この馬にとって、中京開催は裏目に出る可能性があるかもしれない。
鞍上を務める坂井騎手とは2戦して「0-1-1-0」と結果を残しており、乗り替わりの心配はない。シュリとの池江厩舎ワンツーはあるか。
自己条件を2連勝中のトリプルエース(牡3歳、栗東・斉藤崇史厩舎)が、4月のアーリントンC(G3)以来、8か月半ぶりの重賞に挑む。
前走のサンタクロースS(3勝クラス)は、2か月半ぶりの実戦で馬体重は「+20kg」と大幅増。それでも太め感はなく、ほぼ成長分だった。レースでは、6番手から直線力強く抜け出して2着に0秒3差をつけ快勝した。
鞍上には20歳の団野大成騎手が指名された。団野騎手は、中京1600m芝の成績が「0-2-0-14」と未勝利。このコースの初勝利が重賞制覇となるか。