【徹底考察】阪神JF(G1)ソウルスターリング「両親のタイトル獲得数16!『バケモノの子』の世界初G1制覇に必要なのは距離克服と『母父の血』!?」
さらに注意したいのは、ソウルスターリングの母がMonsunの血を引いている点。血統考察でもドイツ血統と記したが、日本で母父Monsunの馬というと今年の菊花賞で大敗を喫したウムブルフをはじめ成績の安定しない馬が多く、これまで33頭が勝ち上がったものの、いまだ重賞勝ちもない。はっきりした原因は不明だが、人気で軸に据えるとなると一抹の不安がある。
フランケル産駒には、サンデー系の血の飽和が叫ばれる現代日本競馬に、新たなエッセンスを加える救世主としての活躍が期待されている。そういった意味で、今回の挑戦が競馬ファンだけでなく、関係者にも注目されるのは間違いないところ。馬券的な取捨にはまだまだ未知数な面が多いものの、今後の活躍を占う上でも集中して見守りたい。
(監修=永谷研(美浦担当))