JRA C.ルメール騎手「8時間35分」の格闘……「大成功」の秘訣はオフの過ごし方? ステイホームで誕生した“超高級車”とは
2020年を振り返る上で、新型コロナウイルスの影響は切っても切り離せない。一度も止めることなく開催を続けられた競馬は、他の興行と比較すれば極めて優秀といえるが、それでも無観客を継続するなど、数々の影響を受けたことは間違ない。
特に年々国際化が進んでいる中、ドバイワールドカップ(G1)が中止になるなど海外遠征には大きな障害が起こってしまった。また、海外から日本へ来る人々も激減……結局、昨秋の外国人騎手の来日はとうとう「0」という結果に終わった。
そんな中、逆に日本から海外へ渡ることを断念した騎手もいる。フランス人のC.ルメール騎手だ。
ルメール騎手といえば、昨年は自己最多のG1・8勝を挙げ、4年連続となるリーディングを獲得するなど、まさに今の競馬界の頂点に君臨している存在だ。それと同時にJRA移籍後も毎年のように海外で“夏休み”を取るなど、フランス流のライフスタイルを変えないことでも知られている。
しかし、今年は新型コロナウイルスの影響によって、毎年恒例の夏休みを断念せざるを得なかったルメール騎手。秋、そして冬を迎えてもコロナの勢いは収まらず、ついには年末年始の休暇まで「ステイホーム」を強いられてしまったようだ。
だが、転んでもただは起きないところは、さすがルメール騎手といったところか。ルメール家には、年末のステイホームを満喫する“秘密兵器”が導入されたようだ。
年の瀬には、ルメール騎手が自身のインスタグラムを更新。登場した巨大な箱にはお馴染みの「LEGO」の文字、そしてバットマンの蝙蝠マークが……。
ルメール騎手がステイホームで格闘したのは、バットマンの愛車・バットモービルの1989バージョンのLEGO(レゴ)である。ブロックで限界まで再現された、とても精巧な作りが特徴で価格は約3万円と、オモチャとしては破格の”高級車”だ。
インスタグラムによると、ルメール騎手は家族とともにバットモービルを数日にわたって組み立てたようだ。掛かった時間は合計8時間35分、家族とのコミュニケーションもバッチリで、ある意味では実に素晴らしいステイホームの過ごし方といえるかもしれない。
コロナ禍で自由に行動できない中、昨夏は琵琶湖でサーフィンを楽しむなど、“らしさ”を失わないルメール騎手。これだけズバ抜けた結果を残せるのも、馬に乗るオンだけでなく、オフの過ごし方も実に巧みだからかもしれない。