JRA武豊“2021年の抱負”は「なんでも注文したまえ」!? 不本意2020年を超え“無限大”の可能性に挑む!
2021年の中央競馬は、5日(火)の東西金杯で幕を開ける。新型コロナウイルスに見舞われた20年は、競馬関係者だけでなく、ファンも様々な制約を受けた。
それでも競馬開催は途切れることなく、無事完走を果たした。21年も引き続き、新型コロナウイルスとうまく付き合いながらの1年となりそうだ。
コロナ禍において、積極的にファンに向けて情報発信していたのは、やはり武豊騎手だ。前人未到のJRA通算4244勝、G1・77勝という不滅の記録を持つまさにレジェンド。
そんな武騎手が毎週1回のペースで更新している自身のオフィシャルサイトでは、元日に今年最初のエントリーが掲載された。タイトルはお正月らしく「あけましておめでとうございます」。
「今年のオフィシャルカレンダーに記した文字は、the sky is the limit とさせてもらいました。可能性は無限大、出来ないことはない、という前向きな意味です」(武豊オフィシャルサイトより)
3月に52歳を迎える武騎手。毎年、自身のカレンダーには、その年のキャッチコピーを掲載している。ちなみに2020年は「情熱を絶やさない」という意味の「Passion Never Fades」だった。武騎手にとって“1年の抱負”と言っていいだろう。
今年の「the sky is the limit」には、こんなオチもついている。
「レストランに大勢で行ったときにこのフレーズを口に出すと、『なんでも注文したまえ』と大風呂敷を広げることになるのだそうで、用途には気をつけた方がよさそうです」(同)
メディアの前では、常にユーモアを意識する武騎手らしいオチといえるだろう。そんな武騎手の2020年最後のエントリーには気になる一文が残っている。そのタイトルは「終わり良ければ全てよしとなれば最高です」(2020年12月23日付)
有馬記念ウイークを前に、「ボクの締めくくりは土日とも中山。土曜はホープフルSのヨーホーレイク、日曜は有馬記念のワールドプレミア。友道厩舎の期待馬で、終わり良ければ全てよしとなれば最高です」と、その心境を記している。
ホープフルSは3着、有馬記念は5着に敗れ、2020年はついにG1未勝利。その結果に納得できていないことが、読み解ける。
最終的に20年の勝ち鞍を115まで伸ばした武騎手。これは140勝を挙げた2009年以来、11年ぶりの高水準だった。しかし、20回騎乗したG1では2回あった2着が最高。やはり1年を通してG1を勝てなかったことに相当の悔しさを感じたのだろう。
ちなみに、G1・2勝を含む111勝を挙げた2019年最後のエントリーは「充実した1年でした」(2019年12月27日付)だった。勝ち鞍の数は20年の方が多かったが、過去2年の最後のエントリーを比べるだけでも、G1制覇へのこだわりがよくわかる。
武騎手にとって“不本意な”2020年が過ぎ、21年は“無限大の可能性”を披露してくれるのか。我々ファンがなんでも注文できるのなら、年間200勝とG1・5勝以上をぜひ叶えてほしいところだ。