JRA C.ルメール、M.デムーロ、石橋脩「ハズレくじ」を引いたのは……京成杯(G3)3強ムードも「絶望枠」で早くも1頭脱落!?
上位人気馬で1頭が早くも脱落か……。
17日、中山競馬場で京成杯(G3)が開催される。重賞勝ち馬どころか2勝馬すら1頭もおらず、出走メンバーはすべて1勝馬。クラシックに向けて試金石の一戦となりそうだ。
メンバー構成を考えると混戦になりそうだが、『netkeiba.com』の予想オッズでは上位3頭が単勝10倍以下の想定となっている。
まず1番人気の想定がC.ルメール騎手のグラティアス。単勝1倍台の予想となっているため、頭一つ抜けた存在となりそうだ。
半姉にG1馬レシステンシアがいる良血馬。姉はマイル戦で結果を残しているが、グラティアスの父はハーツクライのため距離も問題ないだろう。デビュー戦は逃げて、最速タイの上がりで勝利した。加藤征弘調教師は「ジョッキーの話では集中していなくて物見をしてばかりだった」と話しており、1度使ったことで上積みにも期待できそうだ。
次にM.デムーロ騎手のタイムトゥヘヴンが単勝4.8倍想定で2番人気となっている。
デビューから2戦続けて4着だったが、前走の未勝利戦で本領発揮。8馬身差の圧勝というパフォーマンスから、重賞でも通用すると見られているようだ。勝ち上がった舞台が中山芝2000mということも人気を後押ししているだろう。母キストゥヘヴンは2006年の桜花賞馬で、産駒から初の重賞ウィナーが誕生するか注目が集まる。
そして3番人気が単勝5.5倍想定で石橋脩騎手のタイソウが続く。
デビュー戦は2番手からレースを進め、直線で先頭に立つと後続を寄せ付けず3馬身差の勝利。2着に下したマイプレシャスが次走の未勝利戦を2馬身半差で勝利していることからも、レースレベルは高かったと考えられる。先週のシンザン記念(G3)はモーリス産駒のワンツーだったため、今週もその勢いで重賞制覇となるかもしれない。
このように甲乙つけがたい3頭だが、15日に発表された枠順では明暗を分ける結果となった。
1枠1番にタイムトゥヘヴン、2枠2番にタイソウ、3枠3番にグラティアスと、人気馬の3頭が内枠を独占。京成杯はスタートから1コーナーまでの距離があり、芝に痛みが目立つ時期に行わるため、内が有利というわけではない。つまり、枠順による有利不利の目立った傾向はない。とはいえ、ロスの少ない内枠は前走を2番手以内の位置取りで勝っている3頭にとってプラスと言えるだろう。
だが、1頭だけ思わぬハズレくじを引いている。芝2000mで行われるようになった1999年以降の結果から衝撃のデータが浮かび上がった。