JRA【東海S(G2)展望】2年ぶりV狙う武豊インティVS白毛一族ハヤヤッコ! 未完の“タイキ”フェルヴールも虎視眈々
24日に中京競馬場で開催される東海S(G2)には、フェブラリーS(G1)を見据えた実力馬が顔をそろえそうだ。
中でもインティ(牡7歳、栗東・野中賢二厩舎)は、2年前にこのレースを制覇。続くフェブラリーSも逃げ切り、破竹の7連勝でG1馬に輝いた。
それ以降は勝利こそないが、チャンピオンズC(G1)では2年連続3着に好走。中京競馬場では「2-0-2-0」と全て馬券圏内に入っているのも心強い。
10番人気まで評価を落としていた前走のチャンピオンズC。スタートでやや立ち遅れたが、すぐに2番手に押し上げ、直線では早め先頭に立つ積極的な競馬で3着に粘り込んだ。
騎乗した武豊騎手はレース後、「スタートはタイミングが合いませんでしたが、番手でも良い感じで運べました。3コーナーから4コーナーでかかってしまったので、そこをゆったり行けたら、もっと面白かったと思います。ただ、復活の兆しを見せてくれました」とコメント。約2年ぶりの勝利はもう目の前だ。
ハヤヤッコ(牡5歳、美浦・国枝栄厩舎)は、母がマシュマロ、祖母がシラユキヒメといういわゆる白毛一族。ソダシが昨年の阪神ジュベナイルF(G1)を勝つなど、今最も勢いがある牝系だ。
3歳夏のレパードS(G3)ではデルマルーヴルを下し、ダート重賞初制覇。その後はオープンとリステッドを中心に走ってきた。惜敗も多かったが、前走のブラジルC(L)で約1年2か月ぶりの勝利を挙げた。今回は、3か月ぶりの実戦だが、一族の後押しを受け、重賞2勝目を狙う。
3歳時にUAEダービー(G2)に挑戦したタイキ軍団の期待馬、タイキフェルヴール(牡6歳、栗東・牧浦充徳厩舎)が国内のダート重賞に初めて挑戦する。
昨年は3戦ながら2勝した。前走の師走S(L)は道中、最後方からロングスパートで快勝。中京は初参戦となるが、同じ左回りの東京と新潟では安定した成績を残しており、不安はない。6歳を迎えた未完の大器がいよいよベールを脱ぐか。
リステッド競走2連勝中のオーヴェルニュ(牡5歳、栗東・西村真幸厩舎)も実力馬の1頭だ。
前走のベテルギウスS(L)では、テン乗りのC.ルメール騎手を背に道中早めに進出。積極的な競馬を見せ、1番人気テーオーケインズの追撃をしのいだ。勝利に導いたルメール騎手は「能力のある馬」と太鼓判を押し、重賞初挑戦でもチャンスはありそうだ。