JRA武豊は何故AJCC(G2)でスペシャルウィークに騎乗しなかったのか。明かされた当時の「事情」と、幻の天皇賞馬“ナリタサンデー”とは
「ちなみにスペシャルウィークを管理していた白井寿昭調教師ですが、当初は臼田浩義オーナーではなく、ナリタやオースミの冠名で有名な山路秀則オーナーに購入してもらうつもりだったそうです。
しかし、山路オーナーは『サンデーサイレンスの仔は相性が悪い』という理由で断ったとか。やはり三冠馬ナリタブライアンが有名でしたし、当時の山路オーナーはサンデーサイレンスよりもブライアンズタイムの仔を探していたそうです」(同)
山路オーナーにとっては、なかなか痛恨の“運命のいたずら”となってしまったが、もしこのキャンペンガールの5番仔を購入していれば、スペシャルウィークならぬ「ナリタサンデー」が、シーザリオやブエナビスタの父になっていたかもしれない。
また、「オースミサンデー」はスペシャルウィークが誕生した1年後の1996年にデビューし、弥生賞(G2)で2着して皐月賞でも4番人気に推された素質馬だったが、そのレース中に骨折……予後不良となってしまった。
競馬の「一寸先は闇」は日常茶飯事だが、やはり山路オーナーとサンデーサイレンス産駒は相性が良くなかったのかもしれない。