JRAツイていない川田将雅に度重なる「不運」……。最大のパートナーが“戦線離脱”で騎乗依頼「激減」の危機!?
またしても不運が訪れたようだ。
昨年はキャリアハイの167勝を挙げてリーディング2位だった川田将雅騎手。1位のC.ルメール騎手に37勝差をつけられる完敗だったが、勝率部門では1位を死守して一矢報いることができた。
当然、「今年こそ」という強い思いがあるに違いないだろうが、それとは裏腹に苦難のスタートとなっている。
「年始から中山金杯(G3)で騎乗予定だったガロアクリークが回避。さらに同日の中山で騎乗予定だったラストマンも除外ということもあって、開催初日の川田騎手は関東遠征をしているにもかかわらず、メインレース不参加でわずか3鞍でした。不運なスタートになってしまいましたね」(競馬記者)
5日は勝利を挙げることができず、その後の3日間開催も不調を引きずって未勝利に終わった。ようやく初勝利を挙げたのは27戦目。その間、1番人気の馬に10回騎乗するもチャンスを活かしきることができなかった。
また、17日の日経新春杯(G2)では2番人気ヴェロックスに騎乗。好位でレースを進め、直線を向いた時には進路がばっちりと開き、あとは馬が伸びるだけという完璧なエスコートをするも9着に敗れた。これには川田騎手も「なぜここまで負けるのか分かりません」と首を傾げた。
だが、20日の交流重賞・TCK女王盃(G3)をマルシュロレーヌで制し、先週行われた東海S(G2)をオーヴェルニュで優勝。復活をアピールしたように思われるが、実は東海Sが今年のJRA2勝目。なかなか波に乗れていないのが現状だ。
そんな状況の川田騎手にまたしても嫌な知らせが舞い込んだ。
「実はエージェントを務める井上政行氏が病気の為、しばらく入院する事になったそうです。病床からマネージャー業務はこなすようですが、やはりトレセンや競馬場に顔を出せないのは大きなマイナスでしょう。
井上氏は安藤勝己元騎手の現役時代から、勝ち負けできる馬のみに騎乗馬を絞る傾向にあります。なので、元々川田騎手の乗り鞍は少ないのですが、その影響もあってか先週の土曜日は僅か2鞍のみでした。重賞などの大きいレースの騎乗馬は早い段階から決まっているので大して響く事はないでしょうが、平場の馬は他に取られる可能性もありそうです」(別の記者)
年始から不運続きの川田騎手だが、今年のクラシックパートナーには2歳王者ダノンザキッドがいる。今のところ、コントレイルと同じ道を歩んでいる注目馬だけに、次走も負けられない戦いとなるだろう。
それだけに1日も早く“厄落とし”ができればいいのだが……。