牝馬限定重賞ターコイズS。今年も波乱となってしまうのか?
昨年から重賞に格上げされたターコイズSが17日(土)に中山競馬場で開催される。牝馬限定戦という条件だけでも荒れることは多々あるのだが、その上にハンデ戦のこのレース。昨年は11番人気、16番人気、15番人気の順番で決着しており大波乱と呼べる結果になっている。そんなターコイズSで今年はどのような戦いがみられるか。
そんな荒れるレースの中でも中心視できるのはマジックタイム(牝5、美浦・中川厩舎)になるだろう。前走のマイルCS(G1)では8着に敗れてしまったが、勝ち馬とのタイム差は0.5秒と力があるところを見せ、牝馬限定戦となるここでは頭一つ抜けた印象がある。また、今年の4月に同じ舞台で行われたダービー卿CT(G3)を制しておりコース実績も申し分ない。不安材料を上げるとすれば実績があるだけに課せられる斤量を克服することが出来るかということだけだろう。牝馬の5歳ということもあり引退しての繁殖入りが迫る中、さらなる実績の上乗せをしたいところだ。
レッツゴードンキ(牝4、栗東・梅田厩舎)は年内最終戦の予定となっているので万全の状態で出走してくるだろう。今年はスプリント路線で主に戦ってきたが、前走では初ダートを試すなど試行錯誤が続いている。手探りの状態でも7戦して3回は馬券圏内を確保と能力が高いことは間違いない。そんな中、今年の締めくくりに選んだ1600mのマイル戦ではコースこそ違うが2歳時には阪神JF(G1)を2着、3歳時には牝馬3冠レースの1つである桜花賞(G1)で勝利した得意の距離。適性がどこにあるのか模索しているこの馬にとって、原点回帰してみるのは意味のあること。ここで結果が伴えば来年の目標も見えてくるだろう。
新勢力組ではマイルに適性を持っていそうなアットザシーサイド(牝3、栗東・浅見厩舎)の名前をあげたい。今年の桜花賞(G1)の3着馬で2400mの距離が長かったオークス(G1)11着以外は掲示板を外したことがないのが魅力だ。前走のオーロCでも先行馬が有利な展開で上がり3Fを最速となる33.5秒の末脚を披露し3着を確保している。オークス以外では掲示板を外していないのだが新馬戦、500万下を連勝して以来、善戦はしているがあと1歩のところで勝利がない。展開、運など全ての要素を味方につけて勝利を掴み取りたい。