JRA「親子の縁を切ります」大物2世が天敵に絶縁状!? オメガパフュームに続きまたも惜敗……。“恨み”の矛先はついに父親へ
1月31日に行われた根岸S(G3)はレッドルゼルが初の重賞制覇を飾った。
前走のカペラS(G3)は大外から猛然と追い込むもクビ差届かず2着。今回は馬群の間を縫って進出し、先に抜け出したタイムフライヤーを捉え、最後はワンダーリーデルの追撃をアタマ差退けた。
手綱を取った川田将雅騎手は東海S(G2)に続いて、2週連続の重賞制覇。今年はスタートこそ不調だったが、重賞の舞台で復調をアピールした。
その一方、10番人気の低評価ながら、惜しくも2着に敗れたワンダーリーデル(牡8歳、栗東・安田翔伍厩舎)陣営は悔しさを露にしている。
鞍上の田中勝春騎手は「良い脚でしたが、最後の最後で止まってしまいました。残念です」と肩を落とした。同騎手は19年の函館記念(G3)をマイスタイルで制して以来、1年半以上も重賞制覇から遠ざかっており、さらに今年は未勝利。久々の重賞制覇だけでなく、今年初勝利をあと一歩のところで逃したのは残念に違いない。
ただ、それ以上にこの敗戦を悔しがっているのが安田翔伍調教師だ。
勝ったレッドルゼルを管理しているのは父である安田隆行調教師。目前に迫った重賞制覇を父親に阻まれたのだ。
かつて安田翔調教師は父の厩舎で調教助手を務めていたが、16年に調教師試験を合格、18年に厩舎を開業。今は親子で調教師同士ということでライバル関係にある。
レース後、安田翔調教師は自身のTwitterに「藁人形でーきた!あとは写真を顔につけて」というコメントと一緒に、ハッシュタグ「親子の縁を切ります」と投稿。また、「親子ワンツーは4回目(重賞は初)。すべて父が先着」という旨の記事をリツイートし、「やかましわ(原文ママ)」と涙を流した顔文字を添えてつぶやいた。
かなり厳しい言葉が並んでいるが、安田翔調教師はこれまでにもユーモア溢れる投稿を行っている。仲がいい斎藤新騎手が昨年のCBC賞(G3)をラブカンプーで制し、初の重賞勝ちとなった際には、斎藤騎手の写真と一緒に似ているということを暗に示しながら『ちびまる子ちゃん』に登場する「はまじ」の画像を投稿して祝福した。
今回はなかなかエッジの効いた冗談ではあるが、父に敗れて相当悔しかったことが伝わる。
先日の川崎記念(G1)でも管理するオメガパフュームが2着に敗れ、重賞で惜敗が続いている安田翔厩舎。次こそは親子対決を制して、喜びのツイートが見られることに期待したい。
そのとき、どのようなコメントをするのかも気になるところだ。