JRA川田将雅「勝った馬が強かった」と白旗を上げた「真の怪物」がきさらぎ賞(G3)へ。「コントレイル」に次ぐ超時計6馬身差圧勝ボーデンが敗れた「相手」とは
ディオスバリエンテの母ディアデラノビアは、エピファネイアやサートゥルナーリアを輩出したシーザリオと同世代の活躍馬。しかし、シーザリオが日米オークスを制したのは対照的に、G1制覇を成し遂げることはできなかった。
その夢は子供たちへ託され、これまでオープンでの活躍馬も数多く輩出してきたディアデラノビア。府中牝馬S(G2)はじめ重賞3勝のディアデラマドレ、京都大賞典(G2)と京都2歳S(G3)を制したドレッドノータスなどをターフへと送り込んだが、母と同じくG1を勝利した馬はこれまでにいない。
しかし、ディオスバリエンテには、これまでの産駒以上に「G1制覇」の期待が高まる。
「アーモンドアイまで活躍馬が出なかったフサイチパンドラ(父サンデーサイレンス)ですが、父にロードカナロアを迎え芝G1・9勝という大偉業を成し遂げています。ディアデラノビアも同世代に活躍したサンデーサイレンス産駒ですから、ロードカナロアで覚醒するかもしれませんよ」(競馬記者)
アーモンドアイの母フサイチパンドラは2006年のエリザベス女王杯(G1)を制覇。その時に0.1秒差の3着と惜しくも涙を飲んだのが、ディオスバリエンテの母ディアデラノビアだった。
ディオスバリエンテは、ディアデラノビアに初めてロードカナロアを配し生まれた仔で、アーモンドアイと同じく母父サンデーサイレンスを持つ。これまで1勝するのがやっとという成績だったフサイチパンドラの仔が歴史的名牝となったように、ディオスバリエンテも大きな可能性を秘めているといえるだろう。
母が手にできなかったG1勝利。ディオスバリエンテなら、その夢を掴めるのかもしれない。