JRA M.デムーロが「新・代打職人」を襲名!? 池添謙一の騎乗停止で京都記念(G2)はアノ有力馬に騎乗チャンスも「悪癖」が最大の障壁か

 新たな代打職人の誕生となるだろうか。

 1月31日の中京10Rで池添謙一騎手はヒートオンビートに騎乗した際に、最後の直線で内側へ斜行。これにより2月13日から21日の9日間(開催4日間)の騎乗停止となった。

 これについて池添騎手は自身のTwitterで反省の弁を述べ、さらに「京都記念モズベッロ、ダイヤモンドSオーソリティ、フェブラリーSエアスピネル(号泣の絵文字)」と投稿した。これは騎乗停止期間中にコンビを組む予定だった馬で、かなり豪華ラインアップだったことがわかる。

 昨年、C.ルメール騎手がアーモンドアイに騎乗するため、代わりに手綱を取ったグランアレグリアで安田記念(G1)を優勝した池添騎手。一昨年も騎乗停止中の福永祐一騎手から乗り替わりで騎乗したインディチャンプでマイルCS(G1)を制しているように、代打職人として有名だ。だが、今回は自身が他のジョッキーに代打を任せることになった。

 すでにフェブラリーS(G1)でコンビを組む予定だったエアスピネルは、鮫島克駿騎手への乗り替わりが決定している。あとは未定となっているオーソリティとモズベッロの動向も気になるところだ。

 特に、モズベッロは池添騎手とのコンビで日経新春杯(G2)を優勝し、宝塚記念(G1)でも12番人気ながら3着に好走。手が合っているだけに乗り替わりは痛手となるだろう。

「近2走は田辺裕信騎手、北村宏司騎手が騎乗して15着、5着と結果を残すことが出来ていません。継続騎乗の可能性は低いかもしれません。高雄特別(2勝クラス)を勝ったときの鞍上は松山弘平騎手でしたが、京都記念と同日に行われる共同通信杯(G3)でヴィクティファルスの騎乗がすでに予定されています。

となると、未勝利戦、1勝クラスを制した時にコンビを組んだM.デムーロ騎手にもチャンスがありそうです。単純なコンビの勝ち星は一番多いですしね」(競馬記者)

 先月、武豊騎手が腰痛で騎乗を急遽キャンセルした際、デムーロ騎手は3鞍の代打を引き受け、[1-1-0-1]と見事に役割を果たした。この日は自身の誕生日ということで、自らバースデー祝いを挙げることに成功している。

 昨年もデムーロ騎手は中山金杯(G3)で落馬負傷した三浦皇成騎手から乗り替わりで騎乗したトリオンフ、NHKマイルC(G1)も初コンビのラウダシオンを優勝に導いた。今年の乗り替わりでの成績は[4-3-5-11]で、勝率17.4%、複勝率52.2%と優秀な数字を残している。

 まさにデムーロ騎手はモズベッロの代打パートナーに適任に思われる。だが、ひとつ不安要素がある。

「デムーロ騎手が最後にモズベッロに騎乗したのが一昨年のセントライト記念(G2)で、17着に惨敗しています。さらに最後の直線は1発もムチを入れておらず、“無気力騎乗”とも捉えられかねない内容でした。これは同騎手によく見られることです。『勝ち目がないので、馬に無駄な負荷を掛けない』という判断だったかもしれませんが、モズベッロ陣営には心証が良くないかもしれません」(同)

 果たして、モズベッロの騎乗依頼はデムーロ騎手に舞い込むのだろうか。

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