JRA高松宮記念(G1)北村友一、モズスーパーフレア「降板」は予定通り!? 1番人気で前哨戦「惨敗」より決定的な理由とは
3日、シルクロードS(G3)で17着に敗れたモズスーパーフレア(牝6歳、栗東・音無秀孝厩舎)が松若風馬騎手とのコンビで高松宮記念(G1)へ向かうことが明らかになった。
現在、京都競馬場が改修工事中のため、今年のシルクロードSは高松宮記念と同じ中京競馬場での開催。昨年の勝ち馬であるモズスーパーフレアは56.5キロの酷量を背負いながらも、1番人気の支持を集めた。だが、結果は惨敗に終わり、本番に向けて不安を残すことになった。
このレースで久々にコンビを組んだ北村友一騎手は「3コーナーでつんのめって脚をとられて、4コーナーでもうひとつスピードに乗せて来られなかった」とコメント。馬場状態が合わなかったことを敗因に挙げている。
これまでモズスーパーフレアと北村友騎手のコンビは[1-1-1-0]で複勝率100%を誇っていた。だが、シルクロードSの大敗は相性の良さに疑問が生じる結果でもある。
そんな中、北村友騎手はモズスーパーフレアの降板が決定。前走の大敗も影響して、松若騎手に手綱が戻ることになったように思われる。
しかし、これは以前から決まっていたという意見もある。
「元々、高松宮記念は松若騎手でいくつもりだったかもしれません。シルクロードSの乗り替わりは、同日に行われる根岸S(G3)に僚馬のサンライズノヴァが出走予定だったことが影響していると思われます。
陣営はサンライズノヴァに松若騎手、モズスーパーフレアに北村友騎手を配したのですが、サンライズノヴァがレースを回避。モズスーパーフレアの鞍上だけがそのままになったとも言われています」(競馬記者)
また、他にも北村友騎手が高松宮記念でモズスーパーフレアとコンビを組む可能性が極めて低かった理由もある。それはG1・3勝のお手馬クロノジェネシスの存在だ。
クロノジェネシスは3月27日に開催されるドバイ国際競走に登録を行っている。もし、海外遠征するとなれば、翌日の高松宮記念は騎乗できない。まだ、ドバイ遠征が決まったわけではないが、北村友騎手は最高のパートナーのために予定を空けているはずだ。
そして、もう一つの理由がレシステンシアである。
始動戦が阪急杯(G3)に決定したレシステンシア。ファンタジーS(G3)以来となる1400m戦となり、結果次第ではスプリント路線を歩む可能性もあるだろう。そうなれば、高松宮記念への参戦が現実味を帯びてくる。
鞍上は今のところ決定していないが、前走のマイルCS(G1)で久々のコンビ復活となった北村友騎手としては継続騎乗といきたいところ。モズスーパーフレアよりもレシステンシアの方が優先順位は上のはずだ。
シルクロードSでモズスーパーフレアを勝利へエスコートすることができなかったのは残念に違いないが、3月下旬は大本命馬で活躍することに期待したい。