JRA武豊超えの鉄人に「9年周期の法則」が発動!? デアリングタクトに続けるか「牝馬三冠」「GI・10勝」に続く名馬誕生の予感
また、新たな名馬に出会ったのだろうか……。
6日、中京競馬場で行われるエルフィンS(L)にサトノルーチェ(牝3歳、栗東・吉村圭司厩舎)が出走を予定している。
好メンバーが揃ったデビュー戦では6番人気の低評価に留まったサトノルーチェだが、2着スパークルに2馬身差をつける快勝。最後の直線で見せた圧巻の末脚に、非凡な才能を感じさせた。
母シアードラマは米G1・3勝馬で、父がディープインパクト。父ディープインパクトに母父ファピアノ系という組み合わせは、昨年のクラシック三冠馬コントレイルと同じでもあり、クラシックでの活躍も期待させる一頭だ。
2戦目となった前走の白菊賞(1勝クラス)では3着と敗れたが、吉村調教師は前走を振り返り「スローで逃げ切られてしまった。中京コースはレベルの高い新馬戦で勝っているからね」とデビュー戦(中京・1600m)と同コースのエルフィンSにも自信を覗かせる。
確かにデビュー戦のレースレベルは優秀で、2~5着馬が既に勝ち上がり。これらに勝利したサトノルーチェの能力の高さも、疑いようはないところだろう。
昨年の同レースは後の三冠馬デアリングタクトが勝利。サトノルーチェにも、大きな期待がかけられている。
鞍上は前走に引き続き幸英明騎手。甘いマスクに反した「鉄人」ぶりが話題となることの多い、今年28年目のベテランジョッキーだ。
2009年にはJRA史上初となる、年間騎乗回数1000回を達成。2019年には阪神JF(G1)でJRA史上4人目となる通算2万回騎乗を達成し、デビューから25年9カ月4日、43歳10カ月27日での達成は武豊騎手の記録(29年6カ月4日、47歳5カ月21日)を超えるJRA史上最速・最年少記録となった。
先月16日の中京競馬8Rでは、早くも通算2万1000回騎乗を達成。2万回騎乗に続いて武豊騎手の記録を更新している。
そんな幸騎手は、今年すでに7勝を挙げており絶好調。近年は年間60勝台に留まっているが、いまのペースなら80勝にも手が届きそうな勢いだ。
過去にはスティルインラブでメジロラモーヌ以来となる史上2頭目の牝馬三冠を達成し、ホッコータルマエでは地方の川崎記念(G1)にて日本競馬史上初となるGI・10勝を達成。サトノルーチェもこれらにあやかりたいところだが、それには願ってもないデータが存在する。