JRAエピファネイア時代「幕開け」でロードカナロア陥落!? ディープインパクトに続く「有力候補」リーディングサイアーになれる理由とは
「エフフォーリアは快勝でしたね。まだ種牡馬としてのキャリアが浅いエピファネイアですが、エフフォーリアの他にもデアリングタクト、アリストテレスと、今年G1を狙えそうな馬が古馬にもいます。2歳馬はまだわかりませんが、これらの活躍次第ではリーディングサイアーも夢ではないかもしれませんね。
エピファネイアは、父シンボリクリスエスに、母がシーザリオ。母父はスペシャルウィークで、ディープインパクトを持たない血統です。さらにキングカメハメハも持っていませんから、今後も繁殖牝馬が集めやすいですよね。今後の日本競馬を背負って立つ種牡馬となる可能性も十分にあると思いますよ」(競馬記者)
2011年から2018年まで2頭でリーディング上位を独占してきたディープインパクトとキングカメハメハ。それだけ多くの活躍馬を輩出してきたということであり、これらの母父がより増える今後、両方の血を持たないメリットは確かに大きい。
キズナも種牡馬として優秀な成績を残しているが、父がディープインパクト。母父ディープインパクトに頼れないという面ではエピファネイアに分があり、今後キズナを圧倒する可能性は十分にありそうだ。
「もちろん、今後これに替わる種牡馬が現れることも考えられますが、昨年の新種牡馬であるドゥラメンテは父キングカメハメハですし、モーリスも産駒の傾向からキレのなさがネックとなりそうです。
今年の新種牡馬として注目のキタサンブラックも、父はディープインパクトと同血のブラックタイドですし、来年以降エピファネイアの時代が来るのではないかと見ています」(同)
現在リーディング2位につけるロードカナロアも、その父はやはりキングカメハメハ。13日のクイーンC(G3)を勝利したアカイトリノムスメ(母アパパネ)の母父がキングカメハメハだったように、近親にあたるこれらと交配しづらいのはデメリットとなりそうだ。
エフフォーリアの勝利で、また大きく株を上げたエピファネイア。そう遠くない未来、リーディングサイアーに輝く姿が見られるかもしれない。