「オルフェーヴル×ディープインパクト」の最強コンビの未来は!? 日本最高の血を持つ素質馬の「心配」は?
ついにこの時がやってきた。日本競馬史上に残る「最強コンビ」が完成した……のだろうか。
2005年、クラシック三冠を達成し「近代競馬の結晶」と言われたディープインパクト。2011年、東日本大震災の年に三冠を達成したオルフェーヴル。ともに世界最高峰・凱旋門賞に挑戦し、頂点にあと一歩まで迫った点も同じである。
この2頭による「究極のコラボレーション」が実現した。2014年に種牡馬入りしたオルフェーヴルと、ディープインパクトを父に持つ繁殖牝馬ロイヤルインパクトが配合された「ロイヤルインパクトの2015」。つまりは「父オルフェーヴル×母父ディープインパクト」というわけだ。
血統としては「サンデーサイレンスの3×3」というなかなかの近親配合となるわけだが、サンデーサイレンスの血が拡がっている昨今では、特別珍しいインブリードでもなくなってきている。今年の札幌2歳Sを制したトラストも、同じくサンデー3×3である。
日本競馬を代表する豪華な血統というわけだが、心配がないわけではない。
「3×3は現在、それほど濃い血というわけでもありませんが、サンデーサイレンス血統の特徴である『気性の激しさ』が悪い面で強く遺伝する可能性を指摘する声はあります。そもそもオルフェーヴルが大変な気性難でしたし、ディープインパクトも武豊騎手が後に『難しい馬』と語っていました。いい面が出れば期待大ですが、マイナス面ばかりを受け継ぐ心配もありますね」(競馬記者)
日本最強の血統であることは間違いない。その血にたがわぬ「怪物」になることを祈りたい。