『有馬記念(G1)1週前追い切り』キタサンブラックら有力馬が虎視眈々……一発に燃えるシュヴァルグランが自己ベスト更新の破格時計!
年末のグランプリ有馬記念に向けて、各出走予定馬が1週前追い切りを行なった。中でもジャパンCで3着だったシュヴァルグランは、自己ベストを更新するなど破格の動き。主戦の福永祐一騎手も最終追い切りには間に合うそうで、俄然ムードが高まっている。
主役となるキタサンブラックは、ジャパンCからの状態維持が主となり軽めの調整。他にもサトノダイヤモンドら有力馬が順調に調整を重ねている。
そこで今回は有馬記念で有力視されるキタサンブラック、サウンズオブアース、シュヴァルグラン、ゴールドアクター、サトノダイヤモンドの1週前追い切りと状態をピックアップした。
キタサンブラック(牡4歳、栗東・清水久詞厩舎)前走:ジャパンC(G1)1着
G1では初の1番人気となったジャパンCで改めて力の差を見せつけ、ファン投票でも1位になったキタサンブラック。水曜日に栗東のCWで行なった1週前追い切りでは、黒岩騎手(レースでは武豊騎手)を背に6ハロンを86.2秒、ラスト12.2秒を記録。
さすがに絶好の仕上がりだった前走から大きな上積みは見られそうもないが、素軽い動きを披露し、前走の状態を保っているようだった。時計が地味なのは、前日の雨の影響で馬場が悪かったためで、併せ馬ではしっかりと先着。陣営も「維持できている」と納得していたようだ。
前走以外の未対戦組がいるものの、王道路線を制した力量は明らかに上位。逃げて良し、2番手からでも良しと、どのような流れにも対応できるため、力を出し切れば結果はついてくるはずだ。
サウンズオブアース(牡5歳、栗東・藤岡健一厩舎)前走:ジャパンC(G1)2着
昨年のグランプリ2着馬も、今年は始動戦の日経賞からゴールドアクターに完敗するなど、あまり良いところがなかったが、前走のジャパンCで2着と再び存在感を発揮したサウンズオブアース。
水曜日に栗東の坂路で行なわれた1週前追い切りでは4ハロン54.1秒、ラスト12.5秒とまずまずの時計をマーク。併せ馬で先着も果たし、藤岡調教師も「この時期がいい」と目を細めた。