JRA福永祐一「シーザリオの名前を残していきたい」毎日杯(G3)ルペルカーリアに懸ける思い「好相性」も相まって馬券圏内はほぼ確実!?
兄たちに並ぶ「G1制覇」へ――。
今月27日、阪神競馬場で行われる毎日杯(G3)に、ルペルカーリア(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)が出走を予定している。
ルペルカーリアは、先月27日に他界したシーザリオを母に持つ良血馬。シーザリオは現役時に日米オークスをともに制した活躍馬だが、繁殖牝馬としても日本競馬界に大きな功績を残した。
これまでにエピファネイアやリオンディーズ、今年1月に引退したサートゥルナーリアとG1馬を3頭輩出。主戦を務めた福永祐一騎手は『スポーツ報知』の取材に対し「競走馬としてだけではなく、母としても3頭も種馬を出した本当に偉大な馬。現役生活はそんなに長くなかったけど、もっと活躍してくれると思っていたので残念」と別れを惜しんだ。
福永騎手はシーザリオだけでなく、その産駒であるエピファネイアにも騎乗。ルペルカーリアでも主戦を務め、前走の未勝利戦を2着に3馬身差をつけ快勝している。
「シーザリオの名前を残していきたい」
そう語った福永騎手。シーザリオが死んだ今、ルペルカーリアに懸ける思いはひとしおだろう。
しかし、次走として予定する毎日杯にはルペルカーリアにとってマイナスとなるデータがある。過去10年で未勝利戦からの参戦は【0-0-0-13/13】と一度も馬券にすら絡めていないのだ。
とはいえ、この13頭は全て上位人気ではなく、最も人気を集めたのは5番人気だった2016年のディープエクシード。前走の圧勝からも、今まで未勝利勝ちから参戦した馬たちと比べるのは早計かもしれない。
そして、そんなルペルカーリアにとって頼りとなるのが、やはり鞍上の福永騎手だ。