JRA初騎乗初勝利ラッシュ! 小沢大仁、永野猛蔵がデビュー戦で圧勝。話題多き競馬学校37期生の隠し玉? 2人の「共通点」とは

 先週は、これまで数々の功績を残した蛯名正義騎手が調教師転身のため引退。最終日となった日曜日は2勝を挙げる活躍と、存在感を残したまま鞭を置いた。

「別れあれば出会いあり」――。

 6日、3場開催で行われた中央競馬では、蛯名騎手らと入れ替わるように未来を担う新人騎手がデビュー。今年は藤田菜七子騎手以来5年ぶりにJRA所属の女性騎手が誕生するなど、注目度が高い世代でもある。

 古川奈穂騎手、永島まなみ騎手と2人の女性騎手に加え、身長176cmとジョッキーとしては高身長の松本大輝騎手、その他にも角田晃一調教師の息子である角田大和騎手など、競馬関係者を親族に持つ者も多数。そんな話題の多い競馬学校37期生から、2人の騎手が初日から快挙を成し遂げている。

 阪神1Rのメイショウホタルビで小沢大仁騎手が勝利を挙げると、これに負けじと永野猛蔵騎手も中山3Rのタマモヒップホップで優勝。2人の新人騎手が関東、関西でそれぞれ「初騎乗初勝利」を達成したのだ。

 阪神1Rは11頭立てのダート1800m戦。小沢騎手が騎乗したメイショウホタルビは、8枠10番と外枠からの出走であった。スタートから押っ付けて逃げ馬を内に見る形で外目を追走。手応え十分のまま4コーナーを回ると3馬身差で快勝した。

 中山3Rの永野騎手も積極的な競馬。16頭立てのダート1800m戦で好スタートからハナを奪うと、直線では後続を突き放し5馬身差の圧勝を飾っている。

 新人騎手の初騎乗初勝利は昨年の泉谷楓真騎手以来、JRA史上47人目、48人目。何かと話題の多い競馬学校37期生だが、騎乗でまず存在感を示したのは、小沢騎手と永野騎手であった。

「阪神1R小沢騎手が初騎乗初勝利を挙げましたが、永野騎手も『阪神で同期が(初騎乗初勝利を)やっていたので、自分も負けないようにと励みになりました』と話したように、小沢騎手の勝利で火がついたみたいですね。

ともに前に行く競馬で、新人らしい積極さも見られました。これまで他の新人騎手に比べあまり話題とならなかった2人ですが、今回の勝利が競馬関係者にもいいアピールになったのではないでしょうか。これからも切磋琢磨して頑張ってほしいですね」(競馬記者)

「話題とならなかった」というのも、小沢騎手、永野騎手は2人とも親族に競馬関係者がいないことも、大きく影響していると思われる。数多くいる男性騎手の一人ということもあり、なかなか話題になり辛い側面がある。

 そんな中、自らの手でチャンスを掴んだ2人の新人ジョッキー。これからの活躍にも大いに期待したいところだ。

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