JRA四位洋文調教師デビュー戦は「まさか」の結末!? 福永祐一「渾身の騎乗」気合で起こした奇跡の盛り返し!
今月1日、東西で併せて9名の調教師が開業。それ以降、初の競馬開催日となった6日は、4名が調教師として管理馬を競馬場に送り込んだ。
阪神競馬場では、1Rに杉山佳明厩舎のフクシマブリリオ、茶木太樹厩舎からは8Rベストクィーンと12Rサンレイファイトが出走。小倉競馬場でも辻野泰之厩舎から4Rの障害レースで母にシーザリオを持つ良血馬・グローブシアターが出走し、それぞれのデビュー戦を終えた。
どの馬も勝利とはならなかったが、どの調教師にしても一生に一度のデビュー戦。感慨深いものがあったのではないだろうか。
そんな中、もっとも大きな注目を集めたのがJRA通算1586勝を飾り、昨年騎手を引退した栗東の四位洋文調教師。今週土曜日は阪神3Rテイエムジャガー1頭のみの出走となったが、レースでは「まさか」の奇跡を起こした。
レースは12頭立てのダート1800m戦。テイエムジャガーの鞍上には騎手リーディング2位の福永祐一騎手が配され、万全の態勢が敷かれていた。
好スタートを切ったテイエムジャガーは福永騎手が促し、インの2列目をキープ。3番手の絶好位でレースを進めた。
しかし、3コーナーでは手応えが悪くなりズルズルと後退。惨敗もあるかと思われたが、ここから福永騎手がリーディング上位の意地を見せる。
一度は後方に置かれたテイエムジャガーは6番手の一団。そこからコーナーを上手く立ち回り、直線ではジリジリと盛り返す脚を見せたのだ。
最後は前を行くフィッツカラルドを交わしたところがゴール――。
しかし、テイエムジャガーは前の3頭を捉えることができず、四位調教師のデビュー戦は4着に終わった。