JRA【中山牝馬S(G3)展望】福永祐一へ乗り替わりで「新味」発揮なるかリアアメリアVSデビューから「+50kg」で本格化の兆しジェンティルドンナ妹!
13日、中山競馬場では中山牝馬S(G3)が開催される。
過去10年で10番人気以下が8頭も馬券に絡むなど、一筋縄ではいかない牝馬限定のハンデ重賞。今年も斤量次第では大激戦、大波乱の可能性もありそうだ。
上位人気が予想されるのが重賞2勝の実績を誇るリアアメリア(牝4歳、栗東・中内田充正厩舎)だ。
7着に敗れたエリザベス女王杯(G1)以来、4か月ぶりの実戦を迎えるが、休み明けは苦にするタイプではなく、厩舎的にもむしろプラス。また、前走は差し馬が上位を占める中、2番手追走からの7着は大健闘の部類。さらに2ハロン短縮も同馬にはプラス材料といえそうだ。
最大の不安は中山1800mというコース設定だろう。オークス4着を含め、左回りコースに良績があり、コーナー4つの右回り、さらに小回りという舞台設定には疑問符がつけられる。
鞍上交代も大きなポイントになる。デビューから手綱を取ってきた川田将雅騎手からバトンを受けたのは福永祐一騎手。乗り難しいとされるリアアメリアから新味を引き出すことはできるだろうか。
また、これまで敗れた5戦は全てG1というリアアメリア。つまり、G1以外のレースではデビューから3連勝中ということになる。この記録継続にも注目したい。
昨年5月から5戦連続でC.ルメール騎手が騎乗するのが、ドナアトラエンテ(牝5歳、美浦・国枝栄厩舎)だ。
キャリア8戦中5戦がG1というリアアメリアに対し、こちらはキャリア10戦目で初めて重賞の舞台を踏む。ジェンティルドンナの全妹という血統背景もあって、デビューから全て1番人気の支持を受け、通算「4-4-1-0」という抜群の安定感を示してきた。
デビュー時は418kgという小柄な馬だったが、前走の初富士S(3勝クラス)では468kg。2年半で50kgの増量に成功した。5歳を迎え本格化の兆しを見せている。
昇級初戦でハンデもそこまで重くならないだろう。超良血馬が一気にスターへの階段を駆け上がることはできるか。