JRA松山弘平「16年ぶり」武豊の最多勝に迫る大活躍!? 「ルメール超え」果たし通算800勝も達成…… リーチを懸けた「最終レース」の行方は
松山弘平騎手の大記録の予兆は20日土曜からすでに始まっていた。
この日は10鞍中7鞍で1、2番人気に騎乗した松山騎手。2Rで3着、3Rで4着と勝てなかったが4Rを1番人気のポルタフォリオで初勝利。その後の5R、6Rはそれぞれ4着と15着に終わったが、続く7Rを勝利する。
8Rを5着に敗れたが、ここから勢いは加速していく。9Rの淡路特別 (2勝クラス)を2番人気ディバインフォース、10Rの武庫川S(3勝クラス)を1番人気エアロロノア、11Rの若葉S(L)を2番人気アドマイヤハダルで勝利して3連勝。
土曜阪神を【5.0.1.4/10】と、勝率5割の好成績で日曜に折り返した。
日曜の松山騎手は中京で11鞍に騎乗、うち10鞍が3番人気以内の上位人気馬という充実のラインアップだ。土曜の好調ぶりもあいまって、その手綱捌きに大きく注目が集まった。
土曜を3連勝で締めくくっていた松山騎手。1Rこそ2着と敗れて4連勝とはならなかったが、圧巻だったのはここからだ。
2Rを1番人気アイスリアン、3Rを1番人気スズカルビコン、4Rの騎乗はなかったが、6番人気パナプリで制した5Rで通算800勝を達成する。
「関係者の皆様に感謝しています。勝ちきれないレースも多いですが、もっと結果を出せるようこれからもしっかりと頑張っていきたいと思います」と喜びのコメントを残した。
そんな松山騎手らしい“謙遜コメント”とは裏腹に、6Rも1番人気ラブスピールで勝利を挙げて騎乗機会4連勝。前日の土曜9Rから日曜6Rまでの間で、騎乗機会8連続連対(7勝2着1回)とその勢いは止まらない。
6Rを終えた段階で4勝は、前日の5勝とあわせて9勝となり、残りまだ6鞍の騎乗が残っていることを考えるとルメール騎手の10勝、さらには2005年に武豊騎手がマークした12勝の週末2日間の最多勝記録も見えて来る。
ただ、誤算となったのはここからの3連敗だ。7Rで7着、8Rで5着、9Rで14着と1番人気2頭、3番人気1頭で敗れたため、騎乗予定の残り3鞍を全勝しても武豊騎手の12勝に並ぶことは出来なくなった。
それでも10Rのフローラルウォーク賞(1勝クラス)を3番人気ゲンパチミーティアで勝利してこの日の5勝目を達成。土曜からの勝ち鞍は10勝となり、ルメール騎手の記録に並んだ。
そして、メインレースの名古屋城S(OP)も1番人気テーオーケインズで制し、ついに11勝まで到達。残る12Rを勝てば、16年ぶりに武豊騎手の最多勝記録12勝タイまであと1勝と迫った。