処分求める声と「フェードアウト」目論むJRAの思惑!? 競馬界に激震走った「給付金不正受給」疑惑
持続化給付金の不正受給問題だが、当初の盛り上がりはどこへやら……。
JRAの思惑通り?に世間の注目がフェードアウトし始めるとともに、段々と落とし所が見えてきた。
一時はマスコミにも大きく取り上げられ、各方面から相当な非難の声が寄せられたが、今はかなり落ち着いてきたようだ。これといった処分もなく、開催も普通に行われており,
表面上は沈静化しつつある。
競馬ファンにとっては開催中止になっても何のメリットもなく、むしろ気になるのは競馬場の入場制限の一刻も早い解除といったところだろうか。
「JRAとしては何の処分も行わないと示しがつかないため、今は再調査という名目で時間を稼ぎたいという思惑があるのではないでしょうか。どういう時期に処分を課すことが、1番リスクが小さく有耶無耶になるかを探っているといった感じでしょう。
あいにく今週からG1シリーズが開幕するので、しばらくダンマリが続きそうです。早くても大きいレースが少なくなる夏競馬前くらいではないでしょうか。その頃にはオリンピックの有無でメディアも持ち切りのはずですから、取り上げる媒体も少ないでしょう」(トレセン関係者)
その一方で、既に処分された関係者もいるようだ。
「少し前に関西を拠点とする某調教師の馬房削減が突然発表されましたが、ある意味、見せしめ的な感じでした。実名こそ公表されていませんが、給付金絡みではないかと言われています。
関東でも率先してスタッフに受給を促していた調教師がいたようです。それ以外でも法人で200万、個人で100万と満額受給していた例もありましたが、処分としては馬房削減程度しかできないのが実情のようです」(同)
出走停止などの重い処分となった場合、馬主が一斉に馬を引き上げてしまう為、無関係な助手や厩務員まで影響が波及してしまうと競馬が回らなくなという事態もあり得る。そのため、処罰については一斉に行うのではなく、順次、馬房削減などの処置が課されていると考えられる。
「栗東では不正受給に関わって辞職した厩舎関係者も何人かいましたが、処分される前に退職金を貰うために逃げたとも噂されています。ただ、最終的に厩舎関係者への処分としては、氏名の公表や解雇などではなく、基本給のカットや医療従事者への寄付という案が出ているみたいですよ」(同)
やはり、処分とはいえ仕事の継続を前提とした形になることは避けられない。基本的に解雇や謹慎などの処分だと厩舎運営が滞るため、JRAとしても開催が不可能になることだけは避けたい意図がある。
だが、なかでも1番難しいのが騎手への対応だ。