JRA日経賞(G2)ワールドプレミアは余裕の切り!「◎」はステイゴールド系の大爆発狙いで、あの人気薄に激走気配【八木遊のフォーメーション馬券予想】
3週目に突入した『八木遊のフォーメーション馬券予想』。今週は土曜日に行われる天皇賞・春(G1)の前哨戦、日経賞(G2)を予想していく。
先週のスプリングS(G2)では、本命に据えたロードトゥフェイムが、道中いい手応えで進んでいくも、マイナス12kgの馬体減が響いたのか、直線伸びず、8着に敗れた。今週も高配当を狙って、「データ」と「現場情報」をもとに印を打っていきたい。
今月行われた4つの平地古馬重賞は、すべて3連単配当が10万円超えと波乱続き。日経賞には実績馬も登場するが、今週も古馬重賞は荒れるとみて、穴っぽいところから入りたい。
過去10年の日経賞では4歳馬が12連対と非常に優秀。今年出走するのはウインキートスとウインマリリンのウイン牝馬2頭だけだ。実績的にはオークス2着の後者を取り上げるのが定石だろう。ただ、ウインマリリン陣営からは「前走(AJCC)は騎手の話では距離が少し長いとのこと」という声も聞こえてきた。前走からさらに300m延びる今回は厳しい競馬になるとみて、思い切って無印とする。
そこで「◎」には、もう1頭の4歳馬、4枠6番ウインキートス(牝4歳、美浦・宗像義忠厩舎)を指名する。
今回が重賞初挑戦となるが、これまで14戦して「4-5-3-2」。掲示板を外したことがない堅実派で、相手なりに走れるタイプだ。14戦のうち8戦が中山という走り慣れた舞台なら、昇級初戦で大駆けがあってもおかしくない。
血統的な後押しにも期待したい。ウインキートスの父はゴールドシップなので、いわゆるステイゴールド系。この系統は4年連続で馬券圏内(17年2着ミライヘノツバサ、18年1着ガンコ、19年2着エタリオウ、20年スティッフェリオ3着)に好走している。また、半兄のウインイクシードは今年に入ってから、中山金杯(G3)と中山記念(G2)という中距離重賞で連続3着という中山巧者だ。
鞍上の丹内祐次騎手のリベンジにも期待したい。先週のフラワーC(G3)では、1番人気を裏切ったが、重賞では人気薄で本領を発揮するタイプ。中山2500mのコースも相性がいい。27回騎乗して勝ち鞍こそないが、2着3回、3着3回で複勝率は22.2%と合格点。頭はなくとも、馬券圏内なら可能性はあるだろう。
「○」は4枠7番カレンブーケドール(牝5歳、美浦・国枝栄厩舎)。テン乗りの松山弘平騎手に乗り替わって、悲願の重賞初制覇を狙う。
昨秋はオールカマー(G2)2着、ジャパンC(G1)4着、有馬記念(G1)5着と相変わらずの安定ぶりを見せた。しかし、その有馬記念の5着は自己ワーストとなる着順。さらにディープインパクト産駒は過去10年で「0-0-2-11」とこのレースとの相性が悪いのも引っ掛かる。実力は上位だが、対抗評価にとどめたい。