JRA団野大成、あの兄弟から「またも」ビッグチャンス到来!? ショウリュウレーヴ「出遅れ」2連勝で兄に続く重賞制覇に王手!

 27日、阪神競馬場で行われた7R(3歳1勝クラス)は、団野大成騎手が騎乗した1番人気のショウリュウレーヴ(牡3歳、栗東・佐々木晶三厩舎)が優勝。単勝1.7倍の圧倒的支持に応えた。

 レースは11頭立ての芝1400m戦。ゲートのタイミングが合わず、ショウリュウレーヴは最後方からの競馬となった。

 しかし、レース後に団野騎手が「出遅れましたが二の脚の加速力もよく、そこから怯まず馬群につけました」と振り返ったように、一気に中団まで押し上げると、インで折り合ってレースを進めた。

 直線に向いても手応えは十分で、開いた内を狙って馬群を抜け出ると後続を振り切って快勝。前走の未勝利戦に続き2連勝を飾っている。

 団野騎手はレース後「内から抜ける時に少し鈍さはありましたが、久々の分だと思います。フワフワするところがなくなっていましたし、使って更に良くなると思います」と次走に向けての自信を覗かせた。

「スタートで出遅れたときはヒヤッとしましたが、振り返ってみれば着差以上に強い競馬でしたね。スタート後に中団を取りに行きましたが、掛かることもなくピタリと折り合いもついていました。

次走は4月17日のアーリントンC(G3)を予定しているようですが、もちろん目指すは5月9日のNHKマイルC(G1)でしょう。母はマイル重賞2勝のショウリュウムーンですし、父はNHKマイルCを勝利しているミッキーアイルですからね。本番に向けても期待できるのではないでしょうか」(競馬記者)

 ショウリュウレーヴの母ショウリュウムーンは、2010年のチューリップ賞(G3・現G2)など重賞を3勝しており、桜花賞(G1)でも4着と好走した実力馬。兄にはショウリュウイクゾがおり、団野騎手が日経新春杯(G2)で重賞初勝利を挙げたのは同馬とのコンビであった。

 これまで、ショウリュウイクゾ、ショウリュウハル、ショウリュウレーヴと兄弟全てで勝利を挙げていることからも、団野騎手にとって思い入れの強い血統のはずだ。

 母ショウリュウムーンを含め、兄弟も全て管理している佐々木晶三調教師も『スポーツ報知』の取材に対し「強い!のひと言。出遅れたけど、馬場の悪いところを通って馬群を割って抜けてきた。なかなか3戦目でできる芸当ではない。時計も速い」とショウリュウレーヴにかける期待は大きい。

 今年はショウリュウイクゾで重賞初勝利を飾り、勢いのある団野騎手。次はショウリュウレーヴでの「重賞2勝目」が期待できるかもしれない。

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