JRA 「勝率7割」川田将雅がライバル騎手を圧倒!? 桜花賞(G1)エリザベスタワーで3週連続G1制覇も夢ではない理由
飛ぶ鳥を落とす勢いとはまさにこういうことだろう。
ダノンスマッシュで高松宮記念(G1)を制し、今年のG1初勝利を挙げた川田将雅騎手だが、レイパパレとのコンビで先週の大阪杯(G1)でも勝利を収めた。昨年は12月までG1未勝利だったが、朝日杯FS(G1)をグレナディアガーズで勝利すると、翌週のホープフルS(G1)でもダノンザキッドで優勝。かつてG1で惜敗を続けていた姿とは見違える「無双状態」となっている。
今年1月は6勝と出遅れたが、2月に11勝すると、3月は16勝と勝ち星を伸ばして反撃を開始。ここにきて右肩上がりに調子を上げており、この勢いは他のジョッキーにとっても脅威だろう。
11日、阪神競馬場で行われる桜花賞(G1)には、エリザベスタワー(牝3歳、栗東・高野友和厩舎)に騎乗予定。『netkeiba.com』の予想オッズでは、6日現在で5番人気だが、決して侮れない存在といえる。
昨年12月に桜花賞と同じ阪神1600mのデビューしたエリザベスタワーは、武豊騎手を背にノーステッキで快勝。2戦目のエルフィンS(L)の前には、武豊騎手が自身のホームページで「連勝で通過できるようなら桜花賞も意識できるかもしれません」と先のクラシックについても言及していたほどだった。
レースでは9着と敗れはしたが、川田騎手に乗り替わりとなった次走のチューリップ賞(G2)ではメイケイエールと接戦のうえ、同着勝利をもぎ取っている。
チューリップ賞で武豊騎手はメイケイエールに騎乗したが、薄氷を踏む思いでの勝利に「もっとスッキリ勝ちたかった」とコメントを残した。
「チューリップ賞では結果的に同着となりましたが、それが示すように武豊騎手も体が二つ欲しかったというのが本音ではないでしょうか。メイケイエールは、これまでに5戦して唯一敗れたのが昨年の阪神JF(G1)です。ゴール前で力尽きたとはいえ、ソダシから0.2秒差の4着と健闘したのは能力の証明になったと思いますし、もちろん同馬と接戦したエリザベスタワーも桜花賞でチャンスがあるでしょう」(競馬記者)
これを後押しするのが、川田騎手の阪神競馬場での成績。特に芝のレースでは相性が良く今年に入って12勝を挙げており、勝率42.9%、単勝回収率も140%と優秀である。
しかし、さらに驚かされるのが3月以降の成績だ。
【9-1-0-3/13】という成績で、勝率は69.2%と約7割。単勝回収率も243%と目覚ましい成績を挙げている。
エリザベスタワーを管理する高野友和調教師とは、先週もレイパパレと大金星を挙げた絶好調のコンビであり、川田騎手の3週連続G1勝利も夢ではなさそうだ。