JRA ニュージーランドT(G2)ダート無敗馬「◎」で余裕の爆穴ゲット!? レイパパレ弟に「超大物」の予感【八木遊のフォーメーション馬券予想】
先週はお休みをいただいた『八木遊のフォーメーション馬券予想』。今週は土曜日に行われる2つの重賞レースの任を預かった。
まずは10日、中山メインで行われる3歳重賞のニュージーランドT(G2)。5月のNHKマイルC(G1)を見据え、フルゲート16頭が顔をそろえた。
バスラットレオンやタイムトゥヘヴンなど重賞で好走歴がある馬が上位人気に推されそうだが、今週も伏兵から入ってみたい。「◎」に抜擢したのは、4枠8番ワーズワース(牡3歳、栗東・清水久詞厩舎)だ。
出走馬16頭中3頭いる無敗馬の1頭で、リオンディーズの初年度産駒でもある。ワーズワースの2勝は、いずれもダート戦。2月の東京1600mの3歳新馬は好ダッシュを決め、道中2番手を追走すると、4コーナーでは楽な手応えで先頭に並びかける。直線では上がり最速の末脚を繰り出し、2着に3馬身差をつける快勝だった。
続く2戦目は阪神1400mでの一戦。今度は最内枠からのスタートでやや立ち遅れてしまう。道中は後方3番手を追走し、3コーナーでうまく外に持ち出すと、直線は大外を豪快に伸びた。ダート戦とはいえ、先行して良し、差して良しの脚質は将来性を感じさせるものだったのは間違いない。
どちらも芝スタートで行き脚もついており、初めての芝で人気にならないようなら、ここで狙わない手はないだろう。デビューから2か月弱で3戦目となるが、リオンディーズ産駒は使われて良化するタイプの産駒が目立つ。野球界ではメジャーリーグの大谷翔平選手が「2番投手」で先発し、リアル二刀流で話題となったが、競馬界でも二刀流誕生なるか。
「○」は、同じく2戦2勝で底を見せていない2枠3番アヴェラーレ(牝3歳、美浦・木村哲也厩舎)だ。昨年10月の2歳新馬戦と、今年2月の春菜賞(1勝クラス)はどちらも東京芝1400mで中団から差し切ったもの。距離延長と初の中山を克服する必要はあるが、その素質に陣営も自信を見せている。
「小脚が使えますし、器用に立ち回れる武器があるので、この舞台も合っていると思います。素質はかなり感じていますし、ここ目標に仕上がりも悪くありません。今のままの感じでレースに向かえれば、ここでも楽しみです」とは陣営の言葉だ。
母のアルビアーノはデビュー3連勝でフラワーC(G3)を制し、NHKマイルCでも2着に食い込んだ快速牝馬だった。6年前の母と同じように、無傷の3連勝を飾って、3歳マイル王決定戦に突き進む可能性は決して低くないだろう。
「▲」には、このレース過去3勝を誇る内田博幸騎手の3枠5番ヴィジュネル(牡3歳、栗東・渡辺薫彦厩舎)に注目。これまで5戦して「2-1-0-2」という成績だが、1600mでは「2-1-0-0」と3戦全て連対を果たしている。
前走のファルコンS(G3)は初めての1400m戦で、未経験の前半33秒7というハイペースに戸惑う面もあっただろう。それでも行った行ったの前残りの展開のなか、大外枠から外々を回りながらも、直線ではジリジリ最後まで伸びていた。勝ったルークズネストから0秒6差なら、ベストの距離に戻る今回は再度期待してもいいだろう。