JRA 阪神牝馬S(G2)三連単「4点」の激辛予想! リアアメリア、マジックキャッスルの取捨がポイント【八木遊のフォーメーション馬券予想】
3月から始まった『八木遊のフォーメーション馬券予想』。今週は土曜の2重賞で的中を狙う。ニュージーランドT(G2)は荒れるとみて点数を少し広げた(予想はコチラ)が、阪神牝馬S(G2)は点数を絞りに絞って三連単4点で勝負する。
10日の阪神メインは12頭立てとややさみしくなった。しかし、デアリングタクト世代の4歳馬5頭をはじめ、好メンバーが顔をそろえた。特に注目は、実績のある4頭の4歳馬たちだ。
昨年のオークス(G1)で2番人気に支持されたデゼル、同レース4着のリアアメリア、秋華賞(G1)2着のマジックキャッスル、そしてNHKマイルC(G1)3着のギルデッドミラー。いずれもヴィクトリアマイル(G1)に向けての一戦で、陣営の思惑もレース結果に影響を及ぼす可能性がありそうだ。
「◎」には6枠8番リアアメリア(牝4歳、栗東・中内田充正厩舎)を指名したい。昨秋のローズS(G2)勝利後は、秋華賞13着、エリザベス女王杯(G1)7着、さらに休み明けで臨んだ中山牝馬S(G3)でも7着と不本意な競馬が続いている。
「終わった馬」と見られても仕方のない成績ではあるが、前走の敗因は明確。厩舎スタッフも「やはりトビが大きいので前走のような馬場は不得手」と語っており、良馬場が見込める今回は巻き返し必至。さらに「折り合い面や本質的な適性を考えてもマイルも歓迎。この中間も祐一さん(福永騎手)が付きっ切りで調整しているし、心身のバランスも整ってきているだけに言い訳はできない」(同スタッフ)と勝負気配が漂う。
大目標は得意の左回りで開催される次走となるが、福永騎手としては2度目の騎乗で結果を出しておきたいところ。展開的には、逃げるイベリスを射程に入れた2~3番手の競馬が濃厚。ローズSの時と同じような積極策で、場内を沸かすことはできるか。
「○」は、前走の初音S(3勝クラス)を勝って念願のオープン入りを果たした7枠10番デゼル(牝4歳、栗東・友道康夫厩舎)だ。昨春は陣営も馬体の維持に苦労していたが4歳を迎え、馬体からも成長がうかがえる。
「前走後は予定通りの放牧で、グリーンウッドでもしっかり乗り込んできました。入厩後も順調で、さすがは血統馬という動きの良さが目立っています。ここに向けてきっちり仕上がっていますし、このメンバーでもいい競馬ができるはずです」とスタッフ。
また、今後に向けて「賞金加算は絶対」という立場だけに、狙うのは1着だけだろう。再びG1獲りに挑むためにも、ここはメイチの仕上げで臨む可能性は高い。
「▲」には、2枠2番ギルデッドミラー(牝4歳、栗東・松永幹夫厩舎)をチョイスした。こちらは福永騎手からテン乗りに定評がある池添謙一騎手への乗り替わりだ。
NHKマイルCの3着後は不甲斐ない競馬が続いていたが、前走の京都牝馬S(G3)で2着に好走。復活への足掛かりをつかんだ。
7日の最終追い切りでは、栗東坂路で51秒7-12秒7をマーク。動きもパワフルで、前走以上の状態とみてよさそうだ。走り慣れた阪神コースで重賞初制覇を遂げてもおかしくない。