JRA 桜花賞「話題先行」白毛馬ソダシが“反逆”のクラシック制覇！ 吉田隼人「見返してやろうと」数字には表れない2歳女王の確かな「成長」とは
「ソダシはお母さんのブチコが極端なゲート難で、ゲート入りを嫌がって流血騒動を起こしたほど。ソダシもそんな母の血を引いており、担当する今浪隆利厩務員も『（かつて自身が担当した）ゴールドシップに似てきた』と、その気性を心配していました。
そんな経緯もあって、今回のソダシは後入れの2枠4番を引いたにもかかわらず、ゲートを先入れすることに。ただ、それでもすんなりとゲート入りできたことには驚きましたね。落ち着いてレースを進められたのも、陣営の努力も然ることながら、ソダシ自身の気性面の成長があったからだと思います」（同）
実際に昨年の阪神JFではゲート入りを嫌がり、レース後には吉田隼騎手から「返し馬の時から、ゲートに寄り付かないような『イヤだ』という素振りを見せていた」と指摘されていたソダシ。
しかし、この日は吉田隼騎手が「（本）馬場に入ってからゲートに向かう時も、そこまでイヤイヤしてなかったし、ゲート前で回っている時の雰囲気もこの前（阪神JF）よりもよかった」と話した通り、見事課題を克服。
これには吉田隼騎手も「自分が思っている以上に馬が成長してくれているんだと思います」と相棒の成長に感激した様子。「厩舎スタッフのおかげ」と感謝を忘れなかった。
今後のローテーションは未定ながら、主戦騎手が「今のところお利口さんに競馬できているので」と話した通り、やはり2400mのオークス（G1）が視野に入る。
「ここを勝ってくれたので、先は無限大にあると思います。応援よろしくお願いいたします！」
昨年のデアリングタクトに続く無敗の桜花賞馬となったソダシ。話題の白毛馬が、名だけでなく実を伴って三冠ロードの主役に躍り出た。
（文=銀シャリ松岡)
<著者プロフィール>
天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。まれに自分の記事で泣く。