オルフェーヴルの全弟リヤンドファミユの種牡馬入りを目指すクラウドファンディングが話題に。総額260万円超が集まるも、プロジェクト成功には兄の活躍が必須条件?
ただ、実際に種牡馬入りさせるとなると資金面の問題は無視できない。「CAMPFIRE」上の情報によると、預託料は月間37万8千円。年間で500万円近くが必要になる。そこから保険料や広告費をはじめとした諸経費を合算すると、1年で必要な金額は800万円近くに。現時点でサイト上に集まっている金額では十分とは言えない。
さらに詳しく見ると、来年の維持費用は「種牡馬としての種付料収入を充てる」としている。つまり、繁殖牝馬が集まらなければ、種牡馬活動の継続は難しくなってしまうということだ。
自身の競走成績が種牡馬としての水準に達していない以上、種付け数の確保には兄であるオルフェーヴルの活躍が必須条件になってくる。オルフェーヴル産駒はちょうど来年に2歳馬がデビュー予定で、今年のセレクトセールで数頭が1億円以上の高値で取引されるなど前評判も悪くない。兄の成功が弟の命運を、ひいてはプロジェクト成功のカギを握っているだけに、今年の産駒デビューには別の意味でも注目が集まりそうだ。