JRA皐月賞(G1)ダノンザキッドに残念なお知らせ……。「最優秀2歳牡馬」&「セレクトセール1億円馬」2つの呪いで勝利は風前の灯火か
ちなみにセレクトセール出身馬は、過去10年で34頭が皐月賞に出走して2018年のエポカドーロ(セレクトセール取引額3400万円)が勝利。さらに遡っても2005年のディープインパクト(同7000万)が勝利しているが、ともに1億円未満の取引馬。過去10年で見てみると、1億円以上の馬は合計8頭が出走して2着もない[0.0.1.7]という散々な成績となっている。その8頭は以下の通り。
2020年 サトノフラッグ
1億6500万円 (2017年 セレクトセール)
2番人気5着 C.ルメール
2019年 アドマイヤジャスタ
1億4000万円 (2016年 セレクトセール)
11番人気8着 岩田康誠
2019年 サトノルークス
2億7000万円 (2017年 セレクトセール)
8番人気14着 池添謙一
2018年 キタノコマンドール
1億9000万円 (2016年 セレクトセール)
3番人気5着 M.デムーロ
2017年 スワーヴリチャード
1億5500万円 (2014年 セレクトセール)
2番人気6着 四位洋文
2016年 サトノダイヤモンド
2億3000万円 (2013年 セレクトセール)
1番人気3着 C.ルメール
2014年 トーセンスターダム
2億5000万円 (2012年 セレクトセール)
3番人気11着 武豊
2011年 プレイ
1億4500万円 (2009年 セレクトセール)
13番人気9着 松岡正海
この8頭には後にG1馬となったスワーヴリチャードやサトノダイヤモンドも含まれているが、この皐月賞ではともに2着以内もない状況だ。セレクトセール出身馬は多くのG1レースを勝利しているが、この皐月賞に関しては相性が悪いと言わざるを得ない。
そしてダノンザキッドはセレクトセールにて1億円で落札されており、ジンクスの不安が先立つ。同馬はJRA最優秀2歳牡馬のデータに続き、このジンクスも超えなければならないのだ。
競馬において歴史は繰り返すと言われている。ゆえに過去のデータは、予想するうえで重要なファクターのひとつとして利用されている。その観点で見ると、残念ながらダノンザキッドが、この皐月賞で勝利する可能性は低いと言わざるを得ない。やはり今年の皐月賞は波乱となるのか……。