JRA NHKマイルC(G1)バスラットレオン、ホウオウアマゾンは自信の消し! シュネルマイスターと「大穴◎」2頭軸流しで狙う特大ホームラン!
今週は東京競馬場の芝1600mで行われる、NHKマイルC(G1)を予想していく。
3歳世代のマイル戦で、過去の傾向からも枠や脚質の傾向がハッキリとしない難解なレース。筆者がメインとする三連複でも、平均配当「6万円台」と波乱が期待できる。
2016年以降は毎年9番人気以下の馬が1頭絡んでおり、今年も荒れることを期待したい。
今回、1番人気が予想されるのはグレナディアガーズ。朝日杯FS(G1)を勝利し、2歳マイル王となった実力はやはり侮れない。
もちろん、生粋の穴党である筆者がこの馬を本命にするはずもなく、グレナディアガーズを負かす可能性がある馬を探っていく。
注目したいのは前走の距離。同レース過去10年の複勝回収率を見ると、前走からの距離延長馬が83%なのに対し、距離短縮馬は157%と大きな開きがある。
距離短縮馬の回収率が高いのも、クラシック路線を歩んできた馬が能力や適性を考慮し、マイル路線へと活躍の場を求めた結果に他ならないのではないだろうか。
今回のNHKマイルCで、前走から距離短縮で挑むのは3頭。内からヴェイルネビュラ、ランドオブリバティ、シュネルマイスターしかいない。
「◎」は、12番ランドオブリバティだ。
前走は1800mのスプリングS(G2)で7着に惨敗。騎乗した三浦皇成騎手が、レース後「ポジションは良かったですが、1、2コーナーで結構コントロールが利かない感じになってしまいました」と話したように若干かかる面も見られた。
2戦目の芙蓉S(OP)では、2着に0.6秒の差をつけて快勝。そこで3着だったヴェローチェオロが、百日草特別(1勝クラス)でエフフォーリアから0.4秒差、東京スポーツ杯(G3)でダノンザキッドに0.6秒差、梅花賞(1勝クラス)でディープモンスターから0.2秒差と、世代トップレベルの馬たちと差のない競馬を演じてきたのだから、それを子ども扱いした同馬の能力は世代トップクラスだ。
陣営は「短期放牧明けですが順調ですよ。ハミもトライアビットに戻しましたし、操縦性は増すと思います。うちの厩舎のエフフォーリアは皐月賞を勝ちましたが、今回はこの馬でG1を勝ちたいですね」と一発を狙うコメント。デビュー3戦目までの好調時に使用していたハミに戻し、距離短縮で折り合いがつけばここでも勝負になると見た。
「○」は、15番シュネルマイスター。
こちらも距離短縮組の1頭で、前走は皐月賞トライアルの弥生賞(G2)で2着。1着だったタイトルホルダーは、皐月賞(G1)でも2着と好走した実力の持ち主である。
3着ダノンザキッドも、昨年のホープフルSを制した2歳チャンピオン。前走で好勝負を演じたメンバー構成から、能力が高いのは間違いないだろう。
シュネルマイスターは、皐月賞の優先出走権を得ながらも同レースを回避。陣営は「皐月賞の優先出走権を獲得できましたが、最後の脚がなかったのでNHKマイルCへの出走を決めました。調教の感じから左回りも問題なさそうですし、上位争いする力はあると思いますよ」と勝ち負けを意識しており、NHKマイルC一本に絞った本気度は高そうだ。
これまでの成績からも人気となりそうだが、外せない一頭といえるだろう。シュネルマイスターの馬券圏内は堅いと見て、「▲」はなし。