イブキが京成杯から始動。鞍上ヨシトミ先生はブレスジャーニー、ディヴァインコードなど有望株の3歳牡馬が多士済々で…
今年の牡馬3歳路線に有力なお手馬を抱える柴田善臣騎手に、また1頭クラシック候補の依頼が舞い込んだ。
今週行われる京成杯に、ルーラーシップ産駒の期待馬イブキ(牡3 美浦・奥村厩舎)がスタンバイ。前走新潟2歳Sではヴゼットジョリー、オーバースペックらに遅れを取って3着に敗れたものの、追い込み有利の決着の中、残り400mから先頭に立ってゴールまで粘った内容は決して悪くなかった。
前走後は無理をさせず、そのまま秋は全休。管理する奥村調教師によると、レース後に骨膜炎を発症したようで、大事を取って16年内は休養に当てたという。その分、秋を越えて馬体は急成長。前走時点よりもプラス10キロほど増えていると師は話しており、ここでの活躍には期待がかかる。
これまで新馬戦はM.デムーロ騎手、新潟2歳Sは田辺裕信騎手が手綱を握っていた。まだ主戦ジョッキーが定まっていない状態だけに、ここでの騎手起用に注目が集まっていたが、フタを開けて見ればそこには「柴田善臣」の名前が。
ヨシトミ先生といえば、昨年の2歳重賞サウジアラビアRCと東スポ杯2歳Sを連勝したブレスジャーニーをお手馬として抱えており、50歳にして自身初のクラシックG1制覇が期待されている。ブレスジャーニー以外にも、京王杯2歳S3着・先週のジュニアC2着などの実績を持つディヴァインコードがおり、牡馬路線だけでいえば今年はすでに例年以上に「パートナー」に恵まれている状態だ。
この上で、さらにイブキが京成杯を圧勝したとなれば、ヨシトミ先生は苦しい選択を迫られるに違いない。仮に皐月賞で二者択一を迫られたとすれば、恐らくデビュー時から手綱を取り続けているブレスジャーニーを選択するのであろうが、それでも悩ましい決断であることに変わりはないだろう。