JRA 「逃げるは恥」とはいわせない!? オークス(G1)大本命ソダシ陣営の“逃げ”容認宣言が意味するものとは?

 5月16日まで、今年1年のJRA全レースを検証すると“逃げ”馬は1401頭。ここでいう”逃げ”とは、2~4コーナーで1度でも先頭を走った馬を指している。

吉田隼人騎手 撮影:Ruriko.I

 この“逃げ”馬の着度別成績をみると、ソダシの主戦・吉田隼騎手が最多の17勝をマーク。同騎手は17勝のほか、2着7回、3着2回。勝率53.1%、連対率75.0%、複勝率81.3%の好成績を残している点は心強いデータといえるだろう。

 雨模様が予想される今年のオークス。当日のソダシの枠順は、6枠11番に決まった。

 改めて出走メンバーを見れば、過去に“逃げた”馬はおらず、“逃げ”馬不在の一戦。だからこそ、“逃げ”馬のエスコートならお手の物の吉田隼騎手の手綱に導かれて、ソダシがスタートから自然とハナを切る展開も予想できる。

 さらに他の馬からの蹴り返しを受けず、雨の影響でぬかるんだ泥を浴びずに先頭をキープ。自慢の真っ白の馬体を汚すことなく、ソダシがそのまま先頭でゴールを駆け抜ける……そんな結末も想像したくなる。

 桜花賞から一気に800m距離が延びる東京2400mの舞台は、ソダシにとって初体験。これを自身初の“逃げ”の手を打って勝利すれば、もう話題先行とはいわせない。“恥”どころか、いくつかの初体験を言い訳にしない正真正銘の「最強の女王」が誕生したと、すべての競馬ファンから祝福を受けるだろう。

(文=鈴木TKO)

<著者プロフィール> 野球と競馬を主戦場とする“二刀流”ライター。野球選手は言葉を話すが、馬は話せない点に興味を持ち、競馬界に殴り込み。野球にも競馬にも当てはまる「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」を座右の銘に、人間は「競馬」で何をどこまで表現できるか追求する。

(文=鈴木TKO)

<著者プロフィール>
野球と競馬を主戦場とする“二刀流”ライター。野球選手は言葉を話すが、馬は話せない点に興味を持ち、競馬界に殴り込み。野球にも競馬にも当てはまる「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」を座右の銘に、人間は「競馬」で何をどこまで表現できるか追求する。

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