JRA平安S(G3)過去10年で「100万馬券&10万馬券4本」の衝撃!【今週の高額万馬券狙いレース】
白毛のソダシが出走する日曜のオークス(G1)に話題が集まっているが、その軍資金稼ぎにもってこいのレースが土曜の平安S(G3)だ。過去10年で100万馬券が1本、そして10万馬券も4本と荒れに荒れているダート重賞。しかも今年は京都から中京に舞台を移して行われることもあり、さらに波乱の空気が漂っている。
昨年から、今年にかけて行われた中京のダート重賞を見てみると
シリウスS(G3)
1着 カフェファラオ
2着 サクラアリュール
3着 エイコーン
馬 連 3550円
3連単 65,830円
チャンピオンズC(G1)
1着 チュウワウィザード
2着 ゴールドドリーム
3着 インティ
馬 連 4100円
3連単 206,940円
東海S(G2)
1着 オーヴェルニュ
2着 アナザートゥルース
3着 メモリーコウ
馬 連 4520円
3連単 244,160円
といずれも波乱の結果に。この3レースの傾向や最新の情報などから、高額万馬券狙いレースとして平安Sの穴馬を探りたい。
まず脚質から見ると、逃げ馬は全滅。一頭たりとも馬券に絡んでいない。中京ダートは逃げ先行馬が有利という定説があるが、このダート中距離重賞には当てはまらない。とはいえ、4コーナーで10番手以下の馬も全滅であり、2~9番手で競馬ができる馬が馬券圏内として信頼できる。
また過去5走以内に3着以内に好走しているのが望ましい。敗退続きの馬がいきなり好走できるほど、簡単なコースではないということだ。
さらに前走が3勝クラスを勝ち上がったばかりという馬も厳しい。最低でも1戦はオープン特別か重賞で揉まれていなければ好走するのは難しい。
続いて左回りのダート1800m以上で勝利している実績も必要であり、前走はG1レース以外なら一桁着順、そして関西馬で関西所属騎手の騎乗がベストだ。
狙いはスワーヴアラミス。
昨年のマーチS(G3)の勝ち馬で実績はあるものの、前走のマーチSは7着で人気は今ひとつ。ただし今回は休み明け2戦目で、斤量も57.5→56kgと有利。57kgを背負ってマーチSを勝利しているのだから、この斤量はかなり恵まれた印象だ。
中京ダート1900mでも1着の実績がありコース適性は上々、そして鞍上は7度騎乗して複勝率57%の松田大作騎手。中間もしっかり乗り込まれ、追い切りは3週連続で松田騎手が騎乗する力の入れよう。ここに向けて激走の条件は揃ったといえる。
相手は以下の6頭がオススメで、特にサクラアリュールが絡めばかなりの配当が見込めそうだ。
ロードブレス
マルシュロレーヌ
マスターフェンサー
オーヴェルニュ
アメリカンシード
サクラアリュール
(文=仙谷コウタ)
<著者プロフィール>
初競馬は父親に連れていかれた大井競馬。学生時代から東京競馬場に通い、最初に的中させた重賞はセンゴクシルバーが勝ったダイヤモンドS(G3)。卒業後は出版社のアルバイトを経て競馬雑誌の編集、編集長も歴任。その後テレビやラジオの競馬番組制作にも携わり、多くの人脈を構築する。今はフリーで活動する傍ら、雑誌時代の分析力と人脈を活かし独自の視点でレースの分析を行っている。座右の銘は「万馬券以外は元返し」。