JRA【目黒記念(G2)展望】ルメール×グロンディオーズVS上がり馬アドマイヤポラリス! 伝統のハンデ重賞に大器晩成が大集合!?

 30日には東京競馬場で日本ダービー(G1)が行われる。その直後の最終レースに組まれているのが、ハンデ重賞の目黒記念(G2)だ。

 JRAに現存する重賞レースとしては最古で、かつては春と秋の年2回開催の時期もあり、今年が第135回という伝統の長距離戦。今年も楽しみなメンバーがそろいそうだ。

 前走のダイヤモンドS(G3)を7番人気で制したグロンディオーズ(牡6歳、美浦・田村康仁厩舎)は、C.ルメール騎手に乗り替わって確勝を期す。

 前走後は、疲れを考慮して天皇賞・春(G1)を見送り。5戦4勝と得意にする東京コースで重賞2連勝を狙う。東京での唯一の敗戦は不良馬場でのもの。もし良馬場開催なら、断然人気を集める可能性は高いだろう。

 血統的にも勝利の資格は十分ある。7歳上の半兄ムスカテール(父マヤノトップガン)は、13年にこのレースを制している。5歳秋にようやくオープン入りを果たした遅れてきた未完の大器がいよいよそのベールを脱ぐ。

 勝ち上がりに5戦を要したアドマイヤポラリス(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)。自己条件を2連勝し、一気にオープン入り。今回が重賞初挑戦となる。

 初勝利を挙げたのは3歳の6月。1勝クラスを勝ち上がるのにさらに1年を費やしたこちらも晩成タイプだ。2勝クラスでも惜敗が続いていたが、今年2月に勝利すると、続く3勝クラスも制し、ようやく本格化した。

 これまで2000m以上のレースは「4-4-6-0」で全て馬券圏内に好走。東京コースは初めてとなるが、2400m以上の距離は「2-1-2-0」で、スタミナは十分。鞍上には関東リーディングジョッキーの吉田隼人騎手が指名され、やや手薄なメンバーとなった今年ならチャンスはあるだろう。

 川田将雅騎手が手綱を取るヒートオンビート(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)もこれが重賞初出走となる。

 母は桜花賞馬のマルセリーナという良血馬で、この馬も勝ち上がりに5戦を要した。2400m前後の距離で好走を続け、オープン級初戦となった前走は2600mの大阪-ハンブルクC(OP)に出走。手綱を取ったルメール騎手が「直線で動くのが早すぎました」と話したように負けて強しの2着としっかり結果を残した。

 東京はもちろん、関東圏に初めての遠征。川田騎手を配して勝負気配を漂わせる1頭だ。

 サンアップルトン(牡5歳、美浦・中野栄治厩舎)は、同コースで行われた昨秋のアルゼンチン共和国杯(G2)で3着の実績を持つ。鞍上の柴田善臣騎手は54歳での最年長重賞制覇の記録も懸かる。

 この他には、昨年の2着馬アイスバブル(牡6歳、栗東・池江泰寿厩舎)、天皇賞・春は出遅れて9着に終わったナムラドノヴァン(牡6歳、栗東・杉山晴紀厩舎)、大阪-ハンブルクCでヒートオンビートを鮮やかに差し切ったミスマンマミーア(牝6歳、栗東・寺島良厩舎)などが出走を予定している。

 ダービーデーを締めくくる一戦を制するのは果たしてどの馬か。30日の17時に発走予定だ。

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