ディープインパクト、ゴールドシップ、タイキシャトルが「まさか」の敗戦……。安田記念(G1)グランアレグリア“1本かぶり”のブレークポイントは?

 古くは1990年の宝塚記念(G1)で、単勝オッズ1.2倍の支持を集めたオグリキャップが2着。1998年のスプリンターズS(G1)では、単勝1.1倍のタイキシャトルが3着に沈んだ。

 1998年秋の天皇賞(G1)で単勝オッズ1.2倍の支持を集めたサイレンススズカ。まさかの競走中止は“競馬に絶対はない”を証明するレースでもあった。2000年代では、単勝1.3倍のディープインパクトがハーツクライに屈した2005年の有馬記念も代表的だ。

 ほか、春の天皇賞(G1)では、ともに単勝1.3倍の1番人気馬が撃沈した過去がある。2012年のオルフェーヴルは、まさかの11着。2013年のゴールドシップも5着と人気を裏切った。

 競馬とは残酷なもので、圧倒的人気を集めた馬が敗れたレースこそ、その記憶はしっかりと刻まれている。

 安田記念に話を戻せば、1999年には単勝1.3倍に支持されたグラスワンダーが2着。今週の安田記念でグランアレグリアに騎乗するC.ルメール騎手は昨年の安田記念で、単勝1.3倍で挑んだアーモンドアイで2着に終わった。

 その雪辱を果たすべく当時、後塵を拝したグランアレグリアで今年の安田記念に挑むルメール騎手。

 当日のグランアレグリアの単勝オッズは1.4倍以下か、それとも1.5倍以上か。その経緯を見守り、同馬とルメール騎手との“因縁”めいたドラマを感じながら、じっくりと馬券検討したい。(文=鈴木TKO)

<著者プロフィール> 野球と競馬を主戦場とする“二刀流”ライター。野球選手は言葉を話すが、馬は話せない点に興味を持ち、競馬界に殴り込み。野球にも競馬にも当てはまる「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」を座右の銘に、人間は「競馬」で何をどこまで表現できるか追求する。

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