サトノダイヤモンドに迫った力は伊達ではなかった!ミッキーロケットがシャケトラとの壮絶な叩き合いを制して日経新春杯(G2)制覇!
最初の脚色こそシャケトラが勝っていたが、並ばれたところで和田竜二騎手の右ムチが飛び、ミッキーロケットもスパートを開始。2頭の叩き合いは、あっという間にヤマカツライデンを置き去りにした。
共に今年のG1制覇に向けて、重賞初制覇が懸かった一戦。だからこそお互いに譲れない壮絶な叩き合いが続く。最後の最後までどちらが前に出たのかわからないまま、ゴールに飛び込んだ。
その後、ミッキーロケットの鞍上和田騎手とシャケトラの鞍上浜中俊騎手がお互いの健闘を称え合う中で続いた写真判定は、結果的に前者に軍配が上がった。
「ヒヤッとしたが、差し返してくれた。ゲートを出ると楽について行ってくれた。ゲートも安定してきたし、上手に競馬をしています。行きっぷりも良かったですし、この流れで踏ん張ったのは大きい。まだまだ良くなるでしょう」
和田騎手が激戦を制した愛馬をそう労えば、管理する音無秀孝調教師が今春の目標を大阪杯(G1)に定めたことを明言。2月の京都記念(G2)、もしくは3月の金鯱賞(G2)を挟む予定だが、もし京都記念に駒を進めるなら、そこには世代のダービー馬マカヒキが待っている。
対して、惜しくもハナ差で敗れたシャケトラは、格上挑戦から賞金を加算するという最低限の目的は果たせた格好だ。
重賞初挑戦の上がり馬による日経新春杯2着といえば、昨年G1戦線を賑わせたシュヴァルグランとイメージが被るところがある。この馬も後続に2馬身以上の差をつけており、重賞制覇は時間の問題といったところだろうか。今後が大きく注目される存在だろう。
3着にはモンドインテロが意地を見せたものの、4着レッドエルディスト、5着カフジプリンスと、エアスピネルが制した京都金杯(G3)に続く「明け4歳馬」の快進撃。ちなみに京都金杯もハナ差の2着にブラックスピネルが続き、4着アストラエンブレム、5着マイネルハニーと4歳馬が掲示板を大挙した。