JRA異色の「大トリ新人騎手」が武豊・ルメールを超える大爆発!? 驚異の勝率25%で通算全12勝中5勝……競馬ファン大注目の「最終のタケゾー」とは
さらにデータを紐解くと、「最終のタケゾー」のほか「第7レースのタケゾー」も侮れない。
第7レースの騎乗回数は17回で、そのうち3勝を記録。2着、3着はまだ記録していないものの、騎乗馬の平均人気は6.6番人気。これは最終レースの平均人気の6.2番人気を、わずかに上回っている。
4月18日の新潟7レースでは、5番人気アヴァニイで勝利。単勝1,220円の高配当をもたらすなど、永野騎手の第7レースは人気薄で勝利を挙げる傾向が垣間見える。
気になるところでは、「第2レースのタケゾー」だ。
第2レースには、最終レースの20回を超える22回も騎乗している永野騎手だが、実はまだ未勝利。2着、3着も記録していないという不吉なデータもある。
ほか、第5・8・9・10レースでも未勝利の永野騎手。メインレースの第11レースへの騎乗も期待したいが、秋までにはこの未勝利レースで待望の初勝利を記録したい。
今週の永野騎手の騎乗予定に目を向けると、12・13日ともに9鞍。同期の角田騎手を超える計18鞍に騎乗する予定で、両日とも、最終第12レースにその名を連ねている。
鬼門は日曜日だろう。13日の東京最終レースは、なんと芝コース。永野騎手はデビュー以来、芝のレースでは未連対というデータもある。
「最終のタケゾー」が競馬ファンに定着するには、芝の最終レースを勝利してこそ。
永野騎手をはじめ、並み居る先輩ジョッキーと鎬を削るルーキー騎手の姿は、夏競馬を熱く盛り上げてくれるはずだ。(文=鈴木TKO)
<著者プロフィール> 野球と競馬を主戦場とする“二刀流”ライター。野球選手は言葉を話すが、馬は話せない点に興味を持ち、競馬界に殴り込み。野球にも競馬にも当てはまる「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」を座右の銘に、人間は「競馬」で何をどこまで表現できるか追求する。