武豊の弟、武幸四郎の引退迫る。騎手人生21年の記憶
デビュー1年目はJRAで493戦37勝、勝率7.5%・連対率15.4%という成績。これは兄武豊のデビューしたときの559戦69勝、勝率12.3%・連対率23.6%と比較すると物足りないが、見事JRA賞で最多勝利新人騎手を獲得した。これは兄豊に続くもので、史上初の兄弟での達成となった。またマイラーズカップ以外にもセントウルステークス(G2)を8番人気オースミタイクーンで勝ち、阪神牝馬特別(G2)を10番人気エアウイングスで勝利するなど、デビュー1年目で重賞3勝という実績も残した。
その後2000年の第5回秋華賞(G1)を10番人気ティコティコタックで勝利してG1レース初優勝を達成。騎手としてバラ色の人生が待ち構えているはずだったが、その後まさかの落とし穴が待っているとは、当時は思いもしなかっただろう。そして騎手としての岐路に立たされるアナウンサーとの熱愛、暴行事件…。武幸四郎波乱の人生はまだ始まったばかりであった。
(続く)