JRA 武豊「条件不一致」でアリストテレスに頭なし!? 宝塚記念(G1)歓迎データもまさかの逆効果、ワールドプレミア以来の久々G1勝利に険しい向かい風

 27日、阪神競馬場で行われる宝塚記念(G1)にアリストテレス(牡4歳、栗東・音無秀孝厩舎)が出走を予定している。鞍上はこれまで手綱を執ってきたC.ルメール騎手から、武豊騎手に乗り替わる。

 宝塚記念といえば、過去10年で8枠が7勝。驚異的な勝率を誇っているが、これが武豊騎手にとって幸運をもたらすかもしれない。

 それは、武豊騎手のG1レースでの8枠率の高さだ。

 武豊騎手は2011年以降、G1レースで202回騎乗。8枠に入った回数は42回に上り、20.8%と5回に1回は8枠に入っている。

 出走頭数が8頭以下となるG1レースは少なく、フルゲート18頭となった場合は7枠、8枠に3頭が入るため、外枠ほど確率が上がるのは確かだ。しかし、武豊騎手に関しては、G1騎乗回数の多い他の騎手と比較しても、その確率が異様に高いことがわかる。

■2011年以降のG1レース8枠率
武豊   202回中42回 20.8%
福永祐一 199回中36回 18.1%
岩田康誠 184回中30回 16.3%
川田将雅 179回中27回 15.1%
デムーロ 160回中25回 15.6%
ルメール 152回中20回 13.2%

 今回騎乗するアリストテレスのオーナー・近藤英子氏とのコンビとなった昨年のエリザベス女王杯(G1)でも、騎乗馬エスポワールが8枠。この際も一部の競馬ファンからは、SNSや掲示板を通じて「武さんまたピンク帽か」「よりによってG1ばかり……」などの声が飛び交ったほどだ。

 エリザベス女王杯では17着に惨敗した武豊騎手だが、こと宝塚記念に関しては引きの強さがプラスに働くかもしれないというわけである。

 しかし、武豊騎手にとっては喜べないデータも存在する。

「宝塚記念で8枠の勝率が高いのは確かですが、むしろ心配なのは武豊騎手の外枠での勝率です。近年、武豊騎手が主戦としてG1・7勝と活躍したキタサンブラックも、その勝利全てが4枠以内の内枠でした。

宝塚記念で勝利とはなりませんでしたが、それでも16年に2枠で3着と健闘したのに対し、17年は8枠で9着と惨敗。武豊騎手にとっては、宝塚記念でも内枠の方がいいかもしれませんよ」(競馬誌ライター)

 確かに、調べてみると2011年以降に武豊騎手が勝利したG1レースは全て内枠。同騎手にとっての外枠は鬼門となっているようだ。

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