ヴィブロスが福永祐一騎手を伴いドバイ遠征! 昨年の「屈辱」を晴らすことはできるのか!?
デビュー戦からリアルスティールに騎乗していた福永騎手だったが、なかなか勝ち星に恵まれず、またライバルのドゥラメンテにも直接対決で惨敗。そして、世代最強の一角として目されていたリアルスティールが結果を出せない理由として「騎手に問題がある」と見る者まで出てきてしまう。一口馬主であるサンデーレーシングが所有するリアルスティールには複数の馬主に権利がある。海外遠征ではとにかく勝利が求められるため騎手変更の声が大きくなり、非情な決断を下すことになったのかもしれない。
その後、ムーア騎手を鞍上に乗せたリアルスティールはドバイターフを制した。馬主たちにとっては万々歳だっただろうが、ドバイに行けなかった福永騎手にとっては鬱積した気持ちもあったのだろう。その翌日の高松宮記念をビッグアーサーでレコード勝ちした福永騎手は、レース後のインタビューで「リアルスティールが勝ち、落ち込んでいたが元気をもらった」とこぼしてしまう。このコメントには「負けろと思っていたのか?」という批判が相次いだ。
しかし、やはり騎手である以上乗っていた馬を勝たせることができなかった悔しさがあるのは当然だ。そして騎手変更後にその馬が勝つ姿を見てしまうと抑えきれないものもあるだろう。福永騎手の本音が本人も思いがけず、出てしまったと見るべきだ。今年のヴィブロスのドバイターフ参戦は、福永騎手にとっては昨年の雪辱を期すためにはもってこいのレースとなるのは間違いない。
世代最強であることを証明するため、また昨年受けた雪辱を晴らすため、負けられないコンビはどのような競馬を見せてくれるのか。まずは中山記念でリアルスティールを破り、勢いに乗りたいところだ。コンビにとって最良の結果が出ることを期待したい。